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我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

漢検四字熟語辞典:舐るような復習⑩:党同伐異 ・・・ほか

2017年10月01日 | 四字熟語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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・漢検四字熟語辞典の“舐(ねぶ)る”ような復習を開始中・・・あと0ページ!一応、完了・・・
・同辞典の復習と同時並行的に気になったところをメモ的に書いています・・・初心者や合格をめざすチャレンジャーの方向けではないような気はしますが、時間に余裕のある方、ヒマな方は読んでください・・・一応、自分の復習でもあるので、為にはなる記事だとは思います(^^;) 

党同伐異・・・補説に「“同じきに党(むら)がり異なるを伐(う)つ”とも読む」とある・・・
 ・現行訓に「党(むら)がる」はナシ、大字源の字義にもナシ・・・
 党:小学…トウ 準1…なかま、むら
(漢検2)意味:①なかま。ともがら。「残党」「徒党」 ②政治的な団体。「党首」「政党」 ③むら。むらざと。故郷。「郷党」
(大字源)
 党同:利害を同じくする者同士が仲間をつくる。➪「党同伐異」
 党同伐異:同じ主義・学派の者が仲間をつくり、異なる者を攻撃する。
(漢検2)
 党同伐異(トウドウバツイ):事の是非・善悪に関係なく、常に仲間に味方し、対立する相手を攻撃すること。〈『後漢書(ゴカンジョ)』〉「伐異党同」ともいう。
 ・だから、「党(なかま)を同じくし、異なるを伐つ」のほうがいいんじゃないのかな・・・(^^)

同袍同沢・・・“「袍」は、わた入れ。「沢」は肌着”とある・・・一応、「沢」にそういう意味があるのか、他に熟語がないかどうか確認した・・・
 ・大字源では「字義⑩はだぎ。あせとり。(詩・秦・無衣)「豈曰ㇾ無ㇾ衣、与ㇾ子同ㇾ沢」」とある。
 ・字義⑩に該当する他の熟語は見当たらなかった・・・
 ・漢検2には「沢」にそういう意味があることは書いてない・・・
 *詩経の(秦風の)詩からの抜萃で、この四字熟語自体は、「豈(あに)衣無しと曰はんや、子(シ)と袍(ハウ)を同じゅうせん。・・・子と沢(たく)を同じゅうせん」から・・・。全文はもっと長い・・・

日陵月替、下陵上替・・・「日居月諸」(=居諸=月日)、「日就月将」(=就将)とおなじように、略語として「陵替」なんてあるのかと思ったら、やっぱりあったわ・・・
(大字源)
陵替(リョウタイ・リョウテイ):①下の者が上の者をしのぎ侮り、上の者が位を失い権威がなくなる。「下陵上替」
                  ②しだいにおとろえる。同)凌替
 ①が「下陵上替」の意味
 ②が(漢検2にもある)「陵夷(リョウイ)」とか「陵遅(リョウチ)」と同じような意味
 だな・・・。

 ・でも、この熟語は広辞苑ほか国語辞典にはなさそうなので出題されるかどうかは微妙かな・・・
 ・ネットで文例のようなものはあった・・・
  「・・・あはれむべし、澆風一扇(ギョウフウイッセン)して、祖道陵替(ソドウ リョウタイ)せり。・・・」
 ・中国語でも、陵替とは「(1) 綱紀が緩む。たるむ。(2) 衰える。没落する。」とあった・・・

璞玉渾金・渾金璞玉・・・「渾金」のほうは“まだ精錬されていない鉱石”と書いてあるが・・・
 ・ネット上にも「渾金」について、いろいろと解説あるけど、
(大字源)
 渾金璞玉:あらがねと、あらたま。立派なものになるべき性質をもつ者のたとえ。

白髪青袗・・・“晩年に官を得ること。・・・「青袗(セイシン)」は“浅葱色のひとえの衣服の意。”とあるが・・・
 ・「青袗」:(青袗:大字源ナシ 漢検2「袗」熟語ナシ)中国の宋の時代、位の低い文官の着ていたとされる制服のことらしい・・・。
 ・まあ、これで意味はわかるが、「青」なのに、なぜ“浅葱色”なのかよくわからん・・・ムリすれば“青”色に見えなくも無いか・・・“青い短衣”と説明しているブログもあるし・・・

 ・ついでに、「袗(シン)」と「衫(サン)」のつく、同じような意味の熟語の区別が曖昧になったので、ちょっと調べた・・・

 (漢検2掲載)下つき:汗衫(カンサン)・青衫(セイサン)・白衫(ハクサン)
 青衫(セイサン):唐代、身分の低い八品・九品の文官の服。青い色のひとえの着物。転じて、わかもの。書生。
 白衫(ハクサン):白い着物。唐・宋代のふだん着であったが、宋末から喪服としてのみ用いた。涼衫。

 *唐の時代と宋の時代という時代区分もあるのかもしれない・・・唐の時代だったら“白髪青(衫)”とでも言ったのだろうか(^^)冗談。

 ・さらについでに目についた熟語・・・この四字熟語とは関係ないが・・・
(漢検2)
 青衿(セイキン):学生。書生。昔の中国で、学生が青い襟の着物を着たことから。
 *大字源では「青衿・青襟(セイキン)」:衣服の青色の襟。昔の学生の服装。転じて、学生をいう。

●●●この「袗」と「衫」の記事を書いてて、何度も読み間違ったりした・・・本番ではよく注意しないとイケナイ・・・みなさんも気をつけて●●●

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