パンフルート素材の円筒に穴をあけるには数段階に別けて加工いたします。
木材のパンフルートは中音域のテノールパンフルートを最大にアルト・ソプラノ・ピッコロと順に小さく組み
立てて行きます。
穴は高音9㎜より低音18㎜と26段階に分かれます。
これを木材円筒素材無穴の状態でいきなり正規の寸法を一度で済ませようとすると素材が割れてしまいますので
まず下穴をあけて貫通させ順次径を大きくして段階的に正規寸法に持って行きます。
下穴は丸8㎜の木工ドリルであけ進めます。
これより小さいドリルはいくらでもありますが、ドリル芯の部分が強度不足になりちょっとした斜め繊維に当た
ると斜めに進んでしまいドリル先端が外壁を突き破ってしまいます。
最大穴の18㎜の場合、管の寸法も長くなりますので8ミリで両端途中行けるところまであけ、少し長い9㎜
ドリルで中央部分で貫通させます。
次に12㎜、15㎜、17㎜と正規寸法に近づけ最後に18㎜の大型ドリルで仕上げます。
風の音パンフルート製作工房住所 〒739-0302広島市安芸区上瀬野町205番地
主宰 香原良彦 ☎082-894-0854・080-5235-7664 mail panfrute@ybb.ne.jp