現在、日本形成外科学会ホームページに、アクアフィリング豊胸についての、
韓国乳房美容再建学会から提出された
かなり深刻な警告文書が、掲載されています。
一般の方も閲覧できます。
まとめると、韓国政府はアクアフィリングの使用を顔面の皺、口唇の非対称、形態、
ボリュームの一時的改善目的でのみ許可してきており、
それを順守しない無許可の豊胸目的の大量注入は、
将来的に治療困難な、重大な合併症を生じる可能性がある事、
溶解や吸引では除去出来ない事。
アクアフィリング豊胸を安全とする申医師の論文の中でのアクアフィリングの組成は
韓国政府に提出された組成と違うものであること、
申医師らは、アクアフィリングは、
かつて問題を生じたアメイジングジェルやアクアミドなどのポリアクリルアミド製剤とは異なるものであると言うが、
アクアフィリングの主要成分はポリアクリルアミドそのものであり、
その結合のさせ方等を変えることによりその特性が変えられるという説明は根拠を欠くものである事、
よって、韓国美容乳房再建学会は長期的な安全性を示す十分な証拠が集まるまでは、
アクアフィリング豊胸に断固として反対すること、などが述べられています。
もしこれが本当だとしたら、
現在までアクアフィリング豊胸を安全なものと信じて、
患者さんにそう伝えて行ってきた(いる)日本の美容外科医たちは、
みんな騙されていたことになっちゃいます。
早期の真相究明が望まれるし、
このような声明が出されたからには、当該クリニックは、
いままでアクアフィリング豊胸を受けられた患者さんに冷静に実情をお伝えし、
具体的にどのように対応したら良いのかを検討した方が良いと思います。
とはいえ、日本は保険診療にない医療行為の是非に関しては、
医師の裁量権に委ねられているので、
アクアフィリング豊胸を続行するか否かは医師の判断次第なんですよね。
因みに僕が卒業した日本医科大学の形成外科教室は
異物注入による問題に長年警鐘を鳴らしてきた歴史があるので、
すでにアクアフィリング豊胸を受けられてしまって、ご不安な方は受診してみると良いかもしれません。
僕の所に来てくれれば紹介状を発行します。