〜かたることばが歌になる風になる〜

子供の気持ち

今回の北海道の子供さんのことで、すっかり忘れていた我が家のある出来事を思い出した。
私には息子が3人いる。

今年36歳になる三男が幼稚園ぐらいだったか、いうことを聞かないので、夜の7時ぐらいにお仕置きで玄関の外に放り出したことがあった。
気になるのですぐ外に出ると本人がいない。春だったか秋なのか外は暗かったと思う。
びっくりして門の外に出て探すが見つからない。ちょっと私はパニックになって慌ててあたりを探す。
幼稚園の年中ぐらいだったか、そんな小さな子の足でそれほど遠くへは行けないと思うし、こんな夜にどこへいってしまったのかと、また誰かに連れ去られたのかとほんとに慌てた。

私はなんて愚かなことをしてしまったかと後悔しながらもうちの周辺を探す。
何分と経たない内に、我が家の門からまっすぐ続く道の向こうから、幼い息子がトボトボと帰ってきた。

安堵しながら何処へ行っていたか尋ねると、この道の10メーターほど行ったところにある、その当時呉服屋さんがあったお店の店長さんの社宅に行ったという。
そこはお店の裏の外階段を上がった2階のお部屋に、以前は長男の同級生のご家族が住んでいた。
しかしその時はすでに、同級生のお父さんは店長さんではなく別の方が暮らしていた。

どうしてそんなところに行ったの?と息子に尋ねたが「わからない」と首を振る。
長男の同級生とは、彼らが幼稚園のころから小学生時代にかけて毎日のように、その社宅と我が家とを行ったり来たりして、弟たちともしょっちゅう遊んでいたので行ったのかもしれない。

社宅に住んでおられた当時の店長さんの奥さんが出てきて、三男はその方に「ぼく叱られて出て行きなさいと言われた」と言ったらしい。
三男はその奥さんをお兄ちゃんの同級生のお母さんだと思ったのだろう。
その奥さんに「こんな夜にきたらダメよ。帰りなさい」と言われたとかで帰ってきたと言う。

私は、感情的になって息子のお仕置きをした自分を棚に上げて、そちらの奥さんがこんな幼い子をそのまま帰したということにちょっとムッとしていた。
知らない変な子が来たとでも思ったのかもしれないが、私だったら、事情があるのかもしれないけどこんな夜に小さな子をそのまま帰してしまうだろうか。家まで送って行くだろうに…と何とも勝手な感情が湧いたことを思い出す。

息子はお母さんに叱られて反省して、それをよく知っている近所のおばちゃんに聞いてもらおうと思ったのか、無事にすぐ帰ってきたので、その後はそのことについて尋ねることもなかった。
子供は時に、大人の想像しないようなことをするのだと思った。特に男の子は。

活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。

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