新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

7月15日 その2 毎度お馴染みのカタカナ語批判

2017-07-15 09:27:12 | コラム
何処までカタカナ語化すれば気が済むのか:

先ほども、何処かの局のアナウンサーが(彼ら得意の切り取り方式に従って言うが)「このイベントがオープンし、アトラクションもスタートしたので早速入って、何のトラブルもなくアイテムをゲットしました」と言っていた。「それでは『当社のスタッフが入って』というべきスタッフが抜けているじゃないか」と言いたくなった。言うなれば、「何と言う嘆かわしいカタカナ語の使われ方か」なのだ。

最早、何処のテレビ局でもアナウンサーかキャスターの用語集には「催し物」、「開始乃至は開店か開業」、「呼び物」、「開始」、「問題乃至は苦労」、「品物乃至は商品」、「従業員乃至は社員」という漢字を使った熟語は削除されてしまったようだ。

こんなことを流行らせているテレビ局を野放しにしていながら、他方では「グローバリゼーションの時代に合わせて国際人を養成すべく小学校(3年)から英語教育を」などという寝言か戯言を文部科学省は昼間から言っている始末だ。

私は「いくら科学としての英語を数学のように懸命に教えても、日常生活では全く英語本来の使い方と全く関係のないカタカナ語をハンドブックまで編集して拡散しようと詰めている通信社があるのだから、始末が悪い。こんな明々白々な事態に文部科学省はお気づきではないのだろうか」と怒り続けてきた。

試みに上記の例文をそのまま英語にしてみれば

”The event open and the attraction, too, start. So, one of our staff enter and get the item with no problem.”

となるのだが、時制が全て間違っているし全て単数になっている。私が経験し、且つ見聞してきた限りでは、我が国の英語教育で育てられた方々は「英語独特の現在、過去、未来、現在完了等々」の変化を付けることが苦手だったようだ。同時に、ここでは厳密に論じないが「単数と複数の概念」にも苦しめられているようなのだ。その証拠にカタカナ語化される過程でこの種の概念が全て何処かに消えてしまっている。

こんな言葉を躊躇わずに使わせていると共に、何処の馬の骨かも解らないような外国人を有り難がって採用し、おかしな英語を教えさせてしまえばどうなるかくらいは考慮すべきだ。兎に角、swearwordとslangの区別も出来ないような英語の知識を蔓延させては、国家的な屈辱ではないのか。私の持論では「太平洋州の国の方々に英語を教えさせるべきではない」のだが、この意味が解って貰えるだろうか。解らなければ、何時でも解説する用意がある。



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