新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

DPRKが水爆実験

2017-09-04 07:43:26 | コラム
私を不安にさせる制裁と圧力の逆効果?:

3日は10数年ぶりで日大フェニックスのフットボール・シーズンの第一戦を見に、調布の味の素バイタル・スタジアムに行っていた。その観戦のことは措くとして、試合中だったのだろうDPRKが水爆の実験を敢行していた。私はかの国に対するUNの制裁決議だろうと何だろうと、金正恩を阻止できることなどあり得ないと前からずっと今もなお考えている。

私は報じられているように、DPRKと金正恩の狙いがアメリカと対話して核保有国であることを認めさせる一点にあるのだったら、トランプ大統領が何を言われようと、文在寅大統領が「対話、対話」と喚いても、習近平がトランプ大統領の要望に従って(そんなことがあり得るのか?)DPRKを経済的に封鎖しようと、何の効果も発揮される訳がないと密かに危惧していた。

私如きに良く解らないのは、複数の核保有国が、私には無用の長物としか見えないUN如きを使ってまでも、DPRKが核とその兵器を持つことを禁じるか諦めさせようと企てている事なのだ。どう考えても矛盾している気がしてならない。それに、我が国のマスコミ報道を頼りにしていると、アメリカと我が国と韓国がDPRKの暴走を阻止しようと雄々しくも立ち上がっているかのようだが、世界にはDPRKと国交を結んでいる国が160もあり、我が国を含む3ヵ国は国交がなく、寧ろ例外的な存在の如くなのだ。

こんなことを言っている私だって、核兵器が如何に途方もない危険なものだということくらいは十分に認識できている。それを保持しようとしているDPRKを翻意させようとトランプ様が立ち上がられたことも解っている。だが、国際的に見てこれほど重大かつ難しい大問題に対して、国内の不動産業だけで名を上げてこられた大統領は、余りにもその対応に不慣れではなかったのかという不安感を拭えないのだ。

選挙キャンペーン中には「対話しても良い」というようにぶち上げておられたものが、いざ大統領に就任されれば武力による威嚇にも手を染められてしまった。事ここに到って、水爆実験をされてしまうと「ごろつき」呼ばわりに転じられ「対話は通じないのか」と言われた。私は Mr. Unpredictable と呼ばせて頂いたが、それに対して金正恩はどちらかといえば「ぶれる」ことなく核実験まで進んでいってしまった。

プーテイン大統領は制裁等の威嚇は通用しないと警告したとも報じられているし、 DPRK のmissile や核兵器などの技術陣の中心にはロシア人が加わっているとも伝えられている。習近平にしたところで、果たしてトランプ大統領の望む通りに動くかなどは極めて疑問だ。ここまで来れば、6ヵ国協議などと言っていた中の2国はDPRK側に意図的に立っているのではないか。その国が本気で制裁すると思うのか。

このような世界の情勢では、平和憲法を押し頂く我が国にとって重大且つ深刻な危機が何時襲ってくるかなどと考える時、何時までもUNだのSCだの、安保条約による核の傘などに依存して安閑としていて良いのかという疑問が湧いてくる。安倍総理はその辺のことは十分にご承知であっても、我が国として相変わらず「厳重に抗議して制裁と圧力の継続」と言う以外に手段がないのだと考えざるを得ない。

トランプ大統領は「アメリカは100%我が国と共にある」と明言されたそうだが、それが具体的に如何なる意味かを、あの大統領が完全に認識且つ理解して言ったのかも、私には不安に思えてならない。私は考え過ぎだろうか。



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