ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

AIによって儲ける会社と儲からない会社の差(現場とマスコミ・経営者の差)

2017-09-21 12:30:38 | Weblog
きのうの、

キュウリ仕分け機について、聞いてきた!
http://blog.goo.ne.jp/xmldtp/e/ed1b3daff23efefa59e53c1a8dd84314


で、
 実用化に近づいた3号機では、
  大きさなどはディープラーニング
  傷、色の見分け、箱詰めは人間
 と人間と人工知能が協業している形になっている。


と書いたけど、実際今実用化になって、お金になろうとしているAI
は「人間と人工知能が協業」する分野で、マスコミや経営者が考える
シンギュラリティの分野ではない。もし、そんなのを信じていると、
完全にAI負け組みになるという話をしてみたい。



■AIの4象限

(広義の)AIといわれるものは、分野でわけると、
 ・分野が確立しているもの
   自然言語処理、音声認識、画像認識など
   かつてAIといわれたが、技術が確立され、一分野を形成し、
   現在では、(狭義の)AIからは外れている

 ・分野がまだ確立していないもの
   感情をもったり、人間の代わりに仕事をする、シンギュラリティなどは
   定義が出来ていないレベルなので、分野として確立していない

また、(広義の)AIといわれるものは、技術でわけると、

 ・ディープラーニング
 ・ディープラーニング前
    分類:SVM、ランダムフォレスト、決定木
    (連続値の)予測:回帰
    その他検索、探索技術など

に分けられる。それぞれの分野によってできる4象限は、こんなかんじ




■現場のAI
 今現場で起こっているのは、自然言語処理、音声認識、画像認識など
(確立された分野で)いままでSVMを使っていたところを、CNNに変えようか
どうしようかという話&いままで、機械学習を入れていなかったところに、
機械学習をいれてみようかという話(必ずしもディープラーニングではない)

具体的に多い話は
  ・音声認識
    自動的にメモする
    認証
  ・画像認識
    OCRはだいたい→フォーマット認識へ
このへんが、CNNへ向かっている。

あと新しい分野については
  ・チャットBot

っていうかんじ。この分野は、もう案件レベルなので、これを扱える技術者さんが
いないと淘汰されるというかんじ。とくに、これらはクラウド必須になってくるので、
クラウド(特にAWS)の知識が必要になる。

 この分野は、もうじき技術が透明化(当たり前に使われる)ようになる。
 仕様は人間と人工知能が協業している形になり、人工知能をどこまで使うかが
 問題になる。




■マスコミのAI

 それに対して、マスコミの言っているAIは、人間の仕事に取って代わる
とか、シンギュラリティとか、まだまだ先の話を楽しんで言っている。

 この分野は、ゴールがはっきりしないので、セミナーとかは出来るけど
実用的な話にならず、お金にならない。

 たぶん、ブームとして、そのうち、話は終わるものと思われる。




■ソフトハウス的にやばいのは・・・

 後者のマスコミの話に引きずられて、AIはまだまだ、ブームだとか
言っていると、前者のように現場ではどんどん入っているので、社員が
今のAI技術、クラウド技術に対応できなくなり、ひいては不良在庫化する
こと。

 このままいくと、AIとかクラウドは当たり前に入ってきて、
それができない技術者さんは、仕事を割り当てられなくなるって
いうことも起こりそうな気配・・・

 そういう意味では、AIが人の仕事を奪ってるんだけどね。
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