更新が途切れ途切れでこんな時期になってしまいましたが・・・。
今回で最終回になります。

嘘だと知らずに真っ直ぐに反応してしまった祐矢。
でも、最終的には・・・?


<注意>男同士の話、オトナ推奨。大丈夫だったら「続きを読む」へGo!

 

#5
 
 井原と二人きりになった祐矢は、突然甘えたくなる。
隣に座った彼にしなだれかかり、胸元に顔を埋めた。
「ショックだったな……。嘘でもあんなにショックを受けるなんて自分でも思わなかったよ……嫌だな、皆と別れるなんて」
「祐矢が嫌になって逃げ出さないうちは、大丈夫だ」
「井原さん……」
 二人はそっと唇を重ねた。

  (温かい……大好き、井原さん……別れるなんて考えられないよ……)

 ぎゅっと強く井原の腕を掴む。
「逃げ出すなんてありえないよ。だって、俺には行く場所も帰る場所もないんだから」
「……祐矢」
「ここに居るって決めたんだ。だからロシアに行くならついて行くし、もう要らないって言われてもしがみついていってやる」
「ふふ……ミハイル様がそんな事を言いそうにもないがな」
「そうかな?」
「ああ。しかし……万が一にもミハイル様がそう言ったとしたら、私が喜んで引き取らせて頂くよ」
 悪戯な笑みが浮かぶ。
祐矢は顔を赤らめた。
「……井原さんが拾ってくれるなら、安心だな。どこまでも、くっついていくんだから」
「私も、離さないよ」

 祐矢には少々ショックが大きすぎたエイプリルフール。
しかし終わりよければすべてよし。
 愛する人の腕の中で、祐矢は安堵の笑みを浮かべるのだった。
 
<完>

 
良かったらポチッ↓と押してくださ~い(*´∀`*)ノ
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村

BLランキング

 
お付き合い、ありがとうございました。
4月1日のネタだったのに・・・まあ、いつもだと5月に入っちゃったりするので、まだマシかな?苦笑
でも、書いているとやっぱり育ててきたキャラってのは可愛いもんだな〜って思いました。
黒坂センセと湊川さんもそうですけど、書いているうちに育ってきて、人格を持って動いてくれるように成る。
そうすると愛着が湧くんですね(*´∇`*)

また叔父甥の続きをお届けする予定ですが、いつ更新できるか定かではありません。
すみませんが、気長にお付き合い下さい。
ありがとうございました!