黒坂先生と湊川さんの連載の途中ですが、この季節がやって来た〜〜という事で、暫しの間別の話にお付き合い下さい。

話は「男たちの恋玩具」からです。(今回はかな〜りギャグ路線ですが、本編は一応シリアスになります。番外編として、お楽しみ下さい)

主人公の門倉祐矢は、意識を失っている間にロシアンマフィアに身体を買われていた。
彼は「玩具」として男たちに奉仕するよう命ぜられたが、祐矢はなにせ男との経験がない(残念ながら女とも)。
ボスの息子・ミハイル、腕はいいがお調子者のアレクサンドル、そしてボディーガードの井原。 
3人の男たちを中心に、マフィアの世界に入り込んでしまった主人公の日常を中心に描く。

それではどうぞ!!


<注意>男同士の話、オトナ推奨。大丈夫だったら「続きを読む」へGo!


 

#1
 
「おーーい、祐矢!」
 部屋でのんびりしていると、ミハイルが楽しそうに入ってきた。
何があったのだろう、と祐矢は振り向いた。
「どしたのミハイル、そんな楽しそうにしちゃって」
「見ろよ、これ」
 そう言って目の前に突きだして見せたのは、2個の菓子箱。
最近とんと食べていない、ポ*キーだった。

  (んん? ポ*キーだよね、これ……それともミハイルがこんなに楽しそうに持ってきたのだから、何か仕掛けでもあるのかな?)

 祐矢は不審に思って相手の顔を覗き見る。
ミハイルは一箱を祐矢に渡し、どかりとソファーに座った。
 すると、それとほぼ同時にもう一度部屋の扉が開いた。
また楽しそうな声である。

「よう祐矢! 楽しいモン持ってきたぜ!」
「アレクサンドルさん……あ、井原さんまで」
「なんだお前ら、邪魔しに来たのか?」
 ミハイルは少し唇を尖らせる。
「あれっ、ミハイル様もいらっしゃったんですか? おおっ、しかも用意してますね、そいつを!」
 ウィンクしてアレクサンドルが取りだして見せたのは、やはりポ*キーの箱だ。
こちらには「男のポ*キー」とある。
「へえ、こんなものがあんのか」
「そりゃあ俺は男ですからね。男らしいヤツを選んできましたよ」


 アレクサンドルとミハイルの会話を聞いていると、主従関係と言うよりもお笑いのボケとツッコミのようだと思う。
 しかし、なんでまたマフィアの男たちが揃も揃ってポ*キーなんて言う似つかわしくないものを持ってきたのだろう。
 祐矢は首を傾げつつ、井原に答えを求めるように視線を投げかけた。


〜つづく〜

 
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