肖像シリーズ D夫人ことデュバリー夫人編。PD推理の章。
肖像シリーズ D夫人ことデュバリー夫人編 フェミニンかロマンスか
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  ドルーエによるデュ・バリー夫人の肖像画。

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 カラーバイタル、PD分析を考える

(なな) フェミニンとロマンス、どっち。どう違うの?

(まも) 「清楚」か「甘い」か…ふ、そんな形容詞でタイプを表現する場合……

     思わない?何をもって、「清い」「甘い」と、みなすのか。


(なな) 何となく。

(まも) じゃあ、今回みたいに、4:4で綺麗に割れる場合は?

     フェミニン派は、「官能的というよりは慈愛に満ちている」と言っているし、

     ロマンス派は、「良妻賢母というよりは甘い、色っぽい」と言っているのよ。

     感じ取った印象、反対じゃない。


(なな) むむむ…

(まも) どちらが正解というのも、難しくなったけど…

 
 イメージコンサルタント、交代?

(なな) しからば、ヨが判定してしんぜよう!

(まも) おう、よろしく

(なな) えっと、分析は、2タイプ組み合わせて、お出しするのであるからして…

(まも) ふんふん、

(なな) フェミニンと、ロマンス、どっちも正解~!ってことで一件落着!

(まも) どっちがメイン?

(なな) ど、どっちー…

(まも) さあ、どっちだ、ななっち!

(なな) ふ、ふえ~ん…(泣)


 言葉のお話

(まも) 私が「甘い」と言えば、デュ・バリー夫人は、そのことによって「甘く」なる?

(なな) そういうんじゃないでしょ。

(まも) だとしたら、「何が」甘さの元。

(なな) うーん?

(まも) ウチの場合、中身じたいは、ハッキリしている。全部は明かせないよ、企業秘密だし、

(なな) だし?

(まも) 心理的コンプレックスを刺す内容でもある。だから、チョットだけ、方向性のヒントを。


 ロマンス・パラダイム

(まも) 私の仕事は、衣類や装身具など、主として身につける物の色とデザインをお選びするか、

     ご本人の選択に、助言を行うことだけど。


(なな) 知ってるよ。

(まも) その基準は、ご本人の顔だちと体つきに、調和するかどうか。

(なな) 知ってる。

(まも) ロマンスの例でいえば、バストもヒップも発達していることが多いでしょ。

     胸とお尻を、たぽーん、とさせていても、不格好にならず、

     魅力的な持ち味になるよう、装いを決めるとすれば、それらは隠さない方がいい。


(なな) 着やせテクじゃなく。

(まも) 胸と腰は、突き出るままに。

     ウェストを絞り、華奢なヒールのパンプスを履いて、プロポーションを保持する。

     下半身に重みを持たせてよく、派手に広がったスカート上等、

     椿や牡丹や蓮のような、ぷっくりとよく肥えた花々のモチーフをたっぷり添えて。

     皮下脂肪組織の発達した、艶めく皮膚の上には、やはり丸々と肥えたデザインのジュエリーを。


(なな) グラマーだってことね。

(まも) そう、それ。もっさり、じゃない、グラマーなの。

     意識を変えて、ロマンス・パラダイムを、構成し、練って、我が物とする。

     それが、必要なの。でないと…


(なな) でないと?

(まも) 例えばナチュラルタイプを見て、

     「あっちはサラブレッド、こっちはポーク。せめて三元豚にならな」

     って自虐ギャグ発生。


(なな) あはは、三の線も、面白い人生かも

(まも) エッチ目当てヤローに安売りせねばならん人生でも?

(なな) それは、おもろないな

(まも) おもろないやろ?

     だから、胸にも腰にも、盛るんよ。女の矜持や。

     スリム好みの不利な社会環境では、余計に。


(なな) それはいわゆる、開き直…

(まも) パラダイムの転換という。

     まあ、ロマンスの場合、パラダイム復興というべきだけれどね。

     実際もう、ロマンス復興の兆しも見えてきたし。


(なな) グラマー体形なのは、ロマンスだけじゃないよね。

(まも) その辺は、企業秘密ということで。そろそろ本題に。


 ありがたい寄稿への、ツッコミ申し上げまする

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   優しい素敵な奥様に見える。(GE様)
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(まも) この台詞を言っていただきたかったのです。

     ちなみに、「優しい素敵な奥様」は、フェミニン女性の専売特許ではないですよ。

     この人は、もっと盛っても、うるさくならなさそうだと思いません?


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   官能的というよりは「慈愛」に満ちているように感じられます。
   やんちゃな子供を見守る「母」にも…
   夫の帰りを家で静かに待つ「妻」にも…(卯月様)
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(まも) 確かに。フェミニン要素も排除はできません。

     ただ、この「慈愛」「母」「妻」の印象は、ロマンスにつながっていい種類のそれ、

     とも考えうるので、ロマンス要素を排除する決め手とも言えません。


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   ロマンスとフェミニンで、かなり悩むのですが、たぶんフェミニン、だと(halu様)
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(まも) 分かります。軽装を描いたルブランの絵だと、迷います。

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   自分は振り回されても相手を振り回すことは一切無いように感じました。
   奥様・お母様という言葉がピッタリ
   肉感的なんですが、裸そのものが迫ってくる感じがしないんです。(MN様)
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(まも) MN様、おっしゃる通り、偏見です(笑)。

     奥様・お母様がピッタリなロマンスさん、何もおかしくなーい。

     そう、この女性は、肉感的でもありますね。

     ギャラリーとして、ロマンスさんに艶っぽい役どころを期待したくなるのは分かる。


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   とにかく「甘い!」流し目が色っぽい。
   ダイエットをしようとしていたら、止めたくなるような。(ハル様)
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(まも) まさに。

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   …ミステリアスな甘さ…妖艶です。
   何を考えてるのかよくわからない、女性の神秘を感じます。(SO様)
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(まも) 芸術的発想、美的感覚が発達して、

     俗世間とは隔絶したスピリッツを、大事に胸に抱いている感じ。


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   彼女がどう動くか想像した時、その動作はゆったりしていそうだと思いました(AN様)
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(まも) 段階を踏んだ、緻密な推理のプロセスは、AN様なればこそですね。異論なし。

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   父性性…の対極のロマンスは…母性性を最も強く感じさせるタイプ(大地母神)…

   男の人の支配欲をそそらせると同時に
   母親に対する様な甘えが許されそうな期待を抱かせる…(SC様)
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(まも) SC様の表現が、なんと私が書こうとしていた解説と、ほぼ同じでした。楽になったー

(なな) じゃあ、ロマンスなの?

(まも) さあ。実物を拝めたら、案外フェミニン・ロマンスでいいってこともありうる。

(なな) どっち。

(まも) だとしても、この人の装いを構成するにあたっては、フェミニンの枠では、足りない。

     ロマンスの要素を、取り入れなくては。

     もしもロマンスなら、フェミニンのサポートがなくてもよさそう。


(なな) ゴージャス?

(まも) 貧苦の状態から身を起こして寵姫に登りつめて。

     ベルサイユに上がってからの身の処し方も、ロマンス的な知恵を感じさせる。

     ロココの黄昏、その栄華の終焉を迎えんとするベルサイユ、最後の女主人。

     推理だし、ポジション的に見ても、ここはロマンス、というオチが相応しいかと。


(なな) フェミニンの母性と、ロマンスの母性がある?

(まも) 誰にだって母性くらいある。

     分析は形状をもってするのだけれど、あまり詳しくもいえないので、

     イメージの話をすると…優しそうだけれど、道徳臭さがないのね。


(なな) フェミニンだと、道徳っぽい?

(まも) ロマンスの女性が、道徳風を吹かせると、嘘っぽく聞こえるの。

     愛と美があれば、人の世は調和に包まれるはずよ…ラララ~、的な雰囲気だから。

     フェミニンなら、いさめにかかる場面でも、

     ロマンスなら、ただ抱きしめて、愛が計らうと信じる、みたいな。

     SC様のいう地母神的に、湧水のように、ひたすら許し、与える愛。

     戒律や掟による規制が不要だった、幸福な時代の原始的な母性。


(なな) 歳をとった王様が、最後に求めるのは、そんな愛かも知れないねえ。

(まも) そう思う。道徳や、法の秩序が無意味であるような崖っぷちって、あるじゃない。

     そんな場面で、突如として覚醒するような、社会道徳を超越した愛…



 次回予告

(なな) ロマンスタイプへの先入観をほぐすために、フェイントをかけたんだね。

(まも) 副次的には。

     性的イメージと結びつけられやすいけれど、地母神的な愛の体現者ともいえるわけだし。


(なな) 「副」?

(まも) 何といっても、デュ・バリー夫人という人物の、先入観なしの印象が、

     「優しい」ものなんだ、と、感じとっていただきたかったの。

     何しろ、日本では、かなりの範囲で「いじわるキャラ」として通っている、

     あまり風聞がよろしくない人物を取り上げるわけだから。


(なな) 誤解されてるんだ、かわいそう。

(まも) 生前の夫人は、かなり巧くやっていたみたいよ、その辺は。

     次回、夫人の身の処し方を通じて、対人関係操作術を考えてみたいと思います。



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ピンク、お花 ドルーエ
"Madame du barry" by Francois-Hubert Drouais - Transferred from en.wikipedia by SreeBot, uploaded by Pendragon09 at en.wikipedia 24 January 2007 (original upload date). Licensed under Public Domain via Wikimedia Commons - https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Madame_du_barry.jpg#/media/File:Madame_du_barry.jpg