第99回全国高校野球選手権大会は20日の試合でベスト4が出揃い、暑い夏の戦いもいよいよ佳境を迎えています
そんな中で日本高野連は20日、来月1日にカナダで開幕する第28回WBSC U‐18ベースボールワールドカップに出場する日本代表「侍ジャパン」のメンバー20名を発表しました
第28回WBSC U-18ベースボールワールドカップ 侍ジャパンU-18代表選手
投手
11 清水達也 花咲徳栄高校
13 川端健斗 秀岳館高校
14 三浦銀二 福岡大大濠高校
15 山下輝 木更津総合高校
16 桜井周斗 日大三高校
17 磯村峻平 中京大中京高校
18 徳山壮磨 大阪桐蔭高校
19 田浦文丸 秀岳館高校
捕手
10 中村奨成 広陵高校
22 古賀悠斗 福岡大大濠高校
内野手
1 西巻賢二 仙台育英高校
2 鯨井祥敬 東海大市原望洋高校
3 清宮幸太郎 早稲田実業高校
5 安田尚徳 履正社高校
7 小園海斗 報徳学園高校
8 井上大成 日大三高校
外野手
9 丸山和郁 前橋育英高校
21 伊藤康祐 中京大中京高校
24 増田珠 横浜高校
28 藤原恭大 大阪桐蔭高校
チーム構成
注目を集めそうなのは、注目選手が揃う攻撃陣
高校通算107本塁打を放ち、進路が注目されている清宮幸太郎(早実)、高校通算60本塁打の安田尚徳(履正社)、甲子園で4本塁打を放ち、注目を集めている中村奨成(広陵)、強打の外野手増田珠(横浜)と今オフドラフトで1位指名候補に名前が挙がっている4名が選出
そのほかにも甲子園で8盗塁を記録した丸山和郁(前橋育英)、高い守備力が光る西巻賢二(仙台育英)、俊足強打の外野手伊藤康祐(中京大中京)と甲子園で活躍を見せたメンバーも脇を固めている
また来年のドラフト候補に名前が挙がっている小園海斗(報徳学園)、藤原恭大(大阪桐蔭)の活躍も注目したい
投手陣は、昨年の代表に比べるとやや小粒感も拭えないが好投手が揃っている
春選抜優勝投手の徳山壮磨(大阪桐蔭)、安定した制球力を持つ三浦銀二(福岡大大濠)、左の二枚看板を形成した川端健斗(秀岳館)、田浦文丸(秀岳館)、大型左腕の山下輝(木更津総合)、鋭いスライダーが武器の桜井周斗(日大三)などプロ注目の選手が揃っている
守護神には最速150キロ、縦に落ちるフォークが武器の清水達也(花咲徳栄)の起用が有力だ
大会詳細
参加国
グループA
カナダ、韓国、台湾、オーストラリア、イタリア、ニカラグア
グループB
日本、アメリカ合衆国、キューバ、メキシコ、オランダ、南アフリカ
日本の大会日程
9月1日22時30分 日本-メキシコ
9月3日6時00分 日本-アメリカ
9月4日6時00分 日本-キューバ
9月5日3時00分 日本-オランダ
9月5日22時30分 日本-南アフリカ
9月7日~9日 2次リーグ (各グループ上位3位まで)
9月11日 決勝戦 3位決定戦
テレビ中継(日本戦のみ)
BS朝日 1次リーグ5試合、2次リーグ1試合を中継予定
テレビ朝日系列 2次リーグ2試合から決勝までの3試合を中継予定
Jsports 全試合中継予定
インターネット中継(日本戦のみ)
AbemaTV 全試合中継予定
大会の展望
日本が入ったグループBには、大会4連覇を狙うアメリカ、過去11度の優勝経験のあるキューバ、メキシコ、オランダ、南アフリカと同組になりました
今大会はWBSCとMLB側の合意により、MLB球団に所属する選手が代表チームに参加する事が可能となりました
そのため同組では日本、キューバを除けばMLB球団に所属する選手が出場する可能性があります
データの少ない相手との試合となるだけに選手たちの対応力が求められる可能性が高くなります
ドラフトに向けて
木製バットを使用する今大会は、プロ入り候補の野手を見定める試金石となっています
甲子園では本塁打数増加が話題になっているものの、木製バットとなれば選手の技術がなおさら求められる事になります
金属バットの打ち方が染み付いてしまうと木製バットでは打球が飛ばず、それが原因でドラフト指名順位が下がった選手もいます
特に今大会はドラフト1位候補に名前が挙がる選手がいるだけに木製バットでも評判通りの打撃をできるかどうか確かめたいところです
投手は予選や甲子園である程度の評価が固まっているため、現状の確認が主になるでしょうが、昨年の大会では堀瑞輝(日本ハム)がリリーフで快投を続け、ドラフト1位にまで評価をアップさせるなど新たな評価につながる可能性もあります
ドラフトという面で見ても、選手たちのプレーぶりを確かめるためにスカウト陣を派遣する球団も多そうです