アルゼンチン12日目 コンフルエンシアキャンプ地〜プラザ デル ムーラス ベースキャンプ

 アコンカグア登山2日目。アコンカグア山で各キャンプ地間の移動に要する時間は平均して3時間ほどであり、山頂アタックをする日を除くと1日で最も長時間移動するのはこのコンフルエンシア〜ベースキャンプ間となる。

 これに加えて無駄に余計な荷物を抱えている我々は、ある意味アコンカグア登頂における最大の難所を越えていく日だと言っても過言ではない。

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 過言だ

 しかし太陽光の当たらない早朝の寒さはかなりの厳しさであり、震えながら準備を整え出発したのは8時40分。自転車旅行ならともかく、登山ではかなり遅めの出発であることは否めない。

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 まぁ日が沈むの遅いから

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 最初は川を越えるため下り坂

 こんなアンデスの山中で、さぞや綺麗な山水が流れてるイメージを持っていた私だが、登山口からここまでで見た川は全て泥水なのであった。あれか、この上流に位置するベースキャンプで大量に水を使っているからなのか?

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 環境破壊とか何とかあるのか

 最初の谷を越えてしまうとひたすら平坦路が続く。私が目指す山頂自体はコンフルエンシアのキャンプ地から北に向かって位置するのだが、アコンカグアの南壁は難易度が高すぎて登ることなぞできないため、西側からぐるっと迂回する必要があるのだ。

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 だからこの道でも致し方ない

 コースタイム8時間とされている道は、丁度4時間をかけて中間地点へとたどり着く。「ベースキャンプまであと4時間」と書かれた看板を見つけた時には何だか泣ける気持ちになったよ。

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 コロッケタイム2度目

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 まだ半分しか来てないのかよと

 後半からは登って進む道へと切り替わり、むしろ上り坂の方が体を前傾にするため荷重が背中全体に分散されて楽だった気がする。

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 でも天気が悪くなるのでして

 昨日、登頂を終えた下山者の人と話したところではこの時期におけるアコンカグアでは「天気の良し悪し」というのはほぼ「風の強弱」であり、天候それ自体は晴天が続くからきにする必要はないんだよ。って言われたのに!

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 雪まで降ってきたぞい

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 最後にちょっとだけ厳しい上り坂が

 途中で昨日出会った登山者の細谷さんと合流し、雪が降る中17時になってようやくベースキャンプへと到着である。かなり疲れたぞ。

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 なお2時間後には晴れた

 このベースキャンプでもメディカルチェックがあるのだが、指定された時刻は明日の18時。このベースキャンプで最低2泊し高度順応した上でチェックを通過しないと山頂行くのは認められないとのことらしく。何だか随分とルールが厳しくないですか?

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 入山料もクソ高いし不満が溜まるな

 ・・・という印象の悪さは主にムーラサービスを利用したINKA社の対応の悪さに起因している。ベースキャンプへの到着手続きを済ませた後、早速荷揚げしてもらった荷物の受け取りへと向かったのであるが、ボストンバッグ2つの他に預けていた小型ザック2つが見つからない。

 一旦テント設営し、改めて「バッグ2つを受け取ってないんだけど」と確認しに行ったら「引換券見せろ」の1点張り。

 結論から言うとINKA社が我々に渡すはずの引換券を渡し忘れていた上に、その内容をしっかりと把握しておらず荷物を渡し忘れていたワケで。まぁ南米あるある。

 阿呆なやり取りで時間も遅くなってしまい、適当に夕食済まして就寝となったのである。

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 テント多すぎてカオス

 2017年12月27日(水) 走行距離0km 累計72250km