「流星ワゴン」というドラマがはじまりました。
人気の西島秀俊さんが永田一雄という役で主人公を務めます。
彼の息子が中学受験に失敗し、家庭内暴力をふるい、奥さんは浮気をして他の男のところへ行き、永田は離婚届を突きつけられる。
そんなスタートでした。
「なんでこんなことになってしまったんだ・・・」と永田は嘆きます。
彼は、家族のために精一杯尽くしてきたのにも関わらず、家族は崩壊してしまったのです。
酒を飲み呆然とする彼の前に一台の車が止まり、彼はなぜか居合わせた昔の父(香川照之さん)と共に、自分の過去の重要な場面に戻り、やり直す旅に出るという話です。
さて、これはドラマですが、永田の家族はなぜ崩壊してしまったのでしょうか?
家庭内暴力をふるう息子は父である永田に「全部お前のせいだ」と言って、金属バットで殴りかかっていました。
これぞまさに永田の心の声なのです。
永田は父が大嫌いでした。
チンピラのような若い者を連れて、貸金業を営む横暴な父。
そんな父を嫌い、その復讐心から、家業を継がず、東京へと出ていった永田の心の中にはずっと父への憎しみがあったはずです。
息子の父への暴力はまさに、永田の父への怒り、憎しみの顕れそのものだったのです。
ですから、永田はまず父への思いを浄化することが先決です。
まずは過去のいろんな場面を思い出し、そこで感じた怒り、くやしさ、悲しみなどを全部解放していく必要があるでしょう。
そして、彼の妻はなぜ出ていき他の男のところへ行ってしまったのでしょうか?
永田の母は、横暴な父の元でいつも窮屈な思いをし、我慢をしていました。
(少なくとも永田にはそう映っていました)
永田にはそれがとても苦痛でした。
だから、自分の妻には窮屈な思いはしてほしくない、我慢してほしくない、自由に生きてほしいと永田は心のどこかでいつも願っていたはずです。
それは「妻は夫に、縛られてはいけない」という無意識の価値観にもなっていきました。
(余談ですが、「妻は夫に」という字の並びは、「妻夫木」を彷彿させますが、このドラマには妻夫木聡は出演しておりません)
その結果、永田の願い通りに、妻は夫に(≒妻夫木)縛られず、自由になり、出て行くという結果を招きました。
ですから、ここでも永田は母の浄化をする必要があります。
父の横暴さに苦しんでいた(ように見えた)母を思い出し、その痛みを解放していく必要があるでしょう。
「なんでこんなことになってしまったんだ・・・」と嘆く前に、現実を紐解き、この2点の浄化と癒しができれば、驚くほど永田の家族関係は変わっていくはずです。
永田は「俺は家族のことだけを考え、頑張ってきたのに」と嘆いていました。
その思いや行動は一見、良きことのように思えますが、ベースには横暴な父への憎悪、我慢し続けた母への痛み、その二人の間で何もできなかった無力な自分、という構図が見えてきます。
元々「私は無力だ」という思いがあったからこそ、そのバランスを取るべく横暴で、強引な父を創りだしたとも言えますし、「無力」ゆえに我慢するしかない母という自分の投影を創りだしたともいえます。
「力なき者」というのは、私たちがこの地球でハマりにハマった幻想ですね。
力がないから・・・
守らなければならない、攻撃しなければならない、貯えなければならない、属さなければならない、支配しなければならない、勝たなければならない、誇示しなければならない、主張しなければならない、コントロールしなければならない・・・・
外側の強大な存在は、自分の力そのものを見ていたに過ぎません。
スカイツリーも
東京ドーム何個分の○○も
マネー経済も
エネルギー問題も
妻夫木聡も
全部自分の力を投影していたことに気づき、私たちはそこから本来の力を取り戻していくことでしょう。
そして、特別な何かに力を与えすぎてバランスを崩すことなく、すべてと分かち合い、共有、共鳴しながら、創造の喜びを体感していくことでしょう。
ドラマの中の永田もおそらくストーリーの中で、真のコミュニケーションを通して、分かり合い、分かち合いながら、本来の自分、本来の力を取り戻していくのではないでしょうか。
僕もこの記事を書きながら力を与えすぎたある文字をじっと見つめて、そこから自分のパワーを取り戻したいと思います。
「妻と夫に≒妻夫木」
←押していただくと「流星ワゴン」に妻夫木さんがワゴン役で友情出演する現実が創造されます。
-----------------------------------------------------
創造主目線の確立、魂のブループリントの体現へ
個人セッションのご案内
セッションの詳細・お申込は→こちら
個人セッションの空き状況はこちら
-----------------------------------------------------
本質回帰、意識拡大への扉
創造主としての視点に気付き、自分の本質へ戻っていくプログラムコース
-----------------------------------------------------