先日、美術館に行った。

いかにもな肖像画よりも、

やっぱり日常の何気ない風景や喜怒哀楽を表現している絵の方が、やっぱり生き生きしたエネルギーをそこに感じられた。

僕らは、何か特別な状態を目指そうとする。

そこに喜びや輝きがあるように感じているけれど、実はそうじゃない。

本当に輝きは何気ない日常の中にある。

例えば僕なら、

ベストヌーディスト受賞の瞬間よりも

今日のブログは何書こう・・・と、あーだーこーだと考えている様

の方がきっと何ともない空気感が漂っていて絵になると思うし、

結局、何も思いつかずに１時間をぼーっとしていただけで、

俺は何やってたんだ・・・と落ち込んでる姿や

それでも何もせずにぼーっとしているうちに、お腹が痛くなり

トイレで悶々とする様子の方が

絵として見た時には、断然、映えるし、そこに命や人生の輝きが感じられるはずだ。

僕らのハイアーセルフや魂は、人生をそういう捉え方で鑑賞している。

本当に特別な瞬間は、何かを得たり、達成したり、成し遂げた時ではなくて、

日常のありふれた自分や、あくせく何かに追われていたり、あるいは、何もできずに落ち込んでいたり、

こんなことやっている場合じゃないと焦るけど、相変わらずな自分だったり、

そんな時にはため息が出てしまうような風景にこそ、命の輝きがある。

だから、常に今の自分や、今の瞬間をひとつの絵として捉えてみてほしい。

そして、できればその絵にタイトルをつけてみてほしい。

水を飲む男、とか、クレーム処理に追われる男とか、単純作業しかできない自分に辟易する人とか、ＰＴＡに行きたくない女、とか。

そうすることで、どっぷりとはまり込んでいた思考からも離れられるし、今、この瞬間に立ち戻り、そこにある命の輝き、エネルギーを感じることができるようになる。

どんなに悩んでいても、苦しんでいても、行き詰っていても、それをひとつの絵として眺めてみた時、それはすばらしい作品となり、魂へ、内なる宇宙へと昇華されていく。

そして、今、この瞬間という一番パワフルな時空間に繋がれるようになっていく。

人生を終える時、私たちは走馬灯のように自分の人生を回顧するという。

その数々の場面の中で一番輝いているのは、今、この瞬間のあなたかもしれない。

そして、僕の人生で一番輝いていた瞬間は、

結局トイレでスッキリはしたものの、何も書けずに、うだうだと過ごしたあげく、でもやり切れなくてやった

生まれたての仔馬のモノマネの場面

かもしれないのだ。

←ここを押す瞬間のあなたもかなり絵になります。

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