田の神様のつぶやき

歳とともに憂国の情深まり、日本の将来を政治経済の在り方から見つめていきたい。

日報問題と加計学園問題、国会は国政を論じず政略的論争(?)ばかり、いい加減にしろ!

2018-04-17 22:19:19 | 歴史に生きる

 今日の日経新聞Opinionで「文民統制を問う日報問題」をとりあげている。自衛隊の南スーダン派遣で、現場の状況報告が隠されていた問題だ。 東大講師(国際政治)の三浦瑠麗氏は、自衛隊を日陰者扱いにしてきたことが、自衛隊の日報隠蔽に繋がったとみている。文民統制と言うなら、自衛隊を表に出して(国民の前、国会の中で)実態を明らかにすべき、と述べている。そのためには、自衛隊を憲法に位置づけ、政治がコントロールする発想がなければならない、とする。(三浦氏は、国民の一部の者、憲法学者の多くが自衛隊を憲法が認めない団体としているようでは、文民統制云々は言えないはず、と見ているのだ。)

 さて加計学園問題。首相秘書官が「首相案件」と発言した、していない、が毎日のように国会・メディアで取り上げている。                                                                     事の起こりは、文科省が内部通達で何十年もの間、獣医学部の大学設置を認めなかったことにある。ところが、文科省は獣医師の担当省である農水省が“いらん”と言ったとか。何のことはない、農水省は日本獣医師会の圧力により、四国の畜産業を無視していたのだ。(元)愛媛県知事は、四国に畜産大学を作ってほしいと言っても聞いてもらえないことから、国家戦略特区制を使って国(官房)に働きかけたのだろう。(私がかつて地方公務員の頃“省あって国なし”は、運輸、建設両省調整でいやというほど味わった。)

  いま国会・メディアが国政の本論から離れて、面白おかしく政略的議論に集中しているが、その原因は安倍晋三氏にありそうだ。今日のブログの2つのテーマを次のように繋いでみた。

 安倍さん、「知人である加計学園の理事長が四国に獣医学部の大学を作りたいと言ったから、『国家的見地から良いことだ、やってくれ』と言っておいた。」となぜ言わないのか。一緒にゴルフをしながら、「そのようなことは一切言っていない」と述べたのが問題の始まりだ。                                                   小泉純一郎氏を見なさい。小泉さんはスーダンに自衛隊を派遣した際、「自衛隊は(憲法上)戦闘地域には行けないことになっている。」とした。ところが、三浦氏の言うように“現場の常識的な感覚としての戦闘は存在した”はずだ。小泉氏、(これを承知の上で)「(現地では、いくら鉄砲の音がポンポン聞こえていたとしても)自衛隊のいるところは戦闘のない地域だ」とイケ・シャア・シャアと述べているではないか。それどころか、小泉さんは“日本がスーダンの平和維持活動に参加しなくていいのか”と見えを切った、と記憶する。                               安倍さん、「文科省や農水省より国全体を考えているのは首相である俺だ。四国に畜産の大学を作ろうとしたのは首相案件だ。」となぜ言わないのか。

 安倍さんに“小泉さんたれ”と言っても無理なこと。加計学園問題は、首相案件で良いじゃないか。自衛隊の日報問題は、三浦氏の言う国政の本論に返るべきだ。国会もメディアも、ボチボチ政略的安倍叩きを終えて国政論議に戻ってはどうか。国民もいやになっているよ。


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