まろさんは、僕が好きか嫌いか分からないらしい。
そういった質問が、一番腹が立つそうだ。
何度も怒鳴り合って、お互いに無視を選択したのに、今夜もドライブへ誘ってくれた。
アイドルの曲がエンドレスで流れる車内だ。
僕を蔑むように、
『今日も我慢出来なかったんだね』
と、酒を見るのをやめて欲しい。
好きだから苦しくて……この空気が重くて、正気では生きていけ無い。
それを言えば
『何ソレ？』
ですまされる。
僕の病気のことを説明して20年以上たっているが、
『ケースバイケースだろうが？！』
と言う、のが、彼の結論で。
耐えて、耐えて……左乳房全摘手術で、僕はついに壊れた。
僕のタスケテが、彼にはアイドルを僕も愛しているに勘違い出来るほど。
その溝は深かった。
僕には不釣り合いな人……本人が言う言うに、自分の事で精一杯なんだろう。
だかららこそ、いつもすれ違う。
思い出の詰まった藤や、なんじゃもんじゃの樹が咲き始めているが……
その話しをすると
『俺ならそっこー引き抜いて、他の苦を植える！』
そうだ。
彼に過去はない。
今も、籠谷さくらのために作っている手縫いのぬいぐるみの試作、第何段かが大事だ。
今日、髪を染めた。
とは言え、ほんの少し茶色く見える程度だ。
白髪染めだ。
子運罪のセイかもみあげが酷くて、どうしても気になったから。
僕はアレギュラだった。
周りなんてどうでも良かった。
今も、ベタを虐待グミを作っている。氏曰く
『野生を考えろ！水溜まりででも生きて行かなきゃならないんだろうが？！』
ワイルドならそうかも？
今、まろさんは居ない。
夕方から倉庫に出掛けて、その後にドライブへ出掛けた。
僕を邪魔じゃないと口では言いながらも、いつもじゃマにしていた。
ムカつく。
マジで酒抜いて、鬼で口うるさい共感サイドシートで、真っ青にしてやる。
最近、そんな下らない事を思います。
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