投機筋 | おいら男子汉大丈夫

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泰州→上海→杭州→桐乡→上海→海門、いったいどこまでおいらの道は続くんだろう!  

日銀のマイナス金利は適正だという記事を見た。

記事によれば現在円という通貨はSafe Havenとさえ言われているらしい、直訳すれば安全な避難所、つまり世界で何か悪い事が起こった場合に資金の避難所として円が買われるという事だ。

本来、安全資産というのは国債や現金、金など破綻や価格変動のリスクの少ない資産を指す言葉だったのが、サブプライムローン問題やリーマンショック時に影響が比較的少ないとみられた日本経済の円を安全資産と称するようになり、ユーロ危機やウクライナ危機でも地政学的に比較的安全な日本の円が買われ、2014年以降は株安やドル安など市場が荒れた時に安全資産として円が買われる事が定着してしまったという事らしい。

ところが現在の日本の経済状況、深刻な財政赤字や今後の少子高齢化などを見れば、安全資金と呼べる状況では無く、現実は市場混乱時に投機資金が最も利益を得やすく、最も乗じやすい通貨が円という事態になっているだけである。

今回は原油安、株安といった原因で市場が冷え込み、リスクを回避するために円買いが増えて急激な円高を招く可能性が高かった。

日銀がこの実態と乖離した円高を防ぐために、実需でない円資金の国内預金滞留にマイナス金利をかけて利益を削ぐのは最も効果的であると結んでいる。


確かに日銀がマイナス金利を発表した後円安が急激に進んだが、現在は116円台まで円高が進み発表前の水準を超えてしまっている。

各チャートを見てみると原油価格は1月29日は33.5ドル付近で、それから2月2日から3日に日付が変わる頃にかけて下がり続け30ドルを割り込んだのち、4日にかけて再び上昇し、現在は32ドルを少し割り込んでいる。

NYダウもほぼこれと似たような動きをしているが、ドル円だけは29日以降ほぼずっと円高で推移して、3日から4日に円安に転ずることは無かった。

素人目には相関関係が有るようにも見えるし、ちょっと違うようにも見える。

もしも日銀が1月29日にマイナス金利導入を発表しなければ円安は誘発されず、原油安に伴い直前の118円台からもっと円高は進んで115円割れまで進んだという事か。



それにしてもこの投機筋というのは何らかの規制が出来ないのだろうか、おいらのような経済ど素人から見ると通貨は実体経済を反映すればそれで良く、この投機筋なるやくざな輩がごちゃごちゃやるから実態と乖離してしまうように思える。

それともこいつらを規制してしまうと自由経済とやらが成り立たなくなってしまうのだろうか、中国だったら実害が有れば直ぐに規制してしまうだろうと思う、ホント、どっちが良いのか良く分からんわ。

中国で働く一介のサラリーマンが給料の元を円に両替する時に、原油価格や世界の株式市場の動向を見なければ何万円も損するとはややこしい世の中になったもんだ。



杭州市内大気汚染指数108(軽度汚染)、PM2.5=81μg/㎥、PM10=100μg/㎥



6.5793RMB=1$=116.835円



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