「榛名さん……ミサイル撃った？」
「今日は、まったく動きはなかったです」
「一応、国連決議が効いてるのかな？
もしくは、偶然か……後者っぽいけどね……」
「榛名、寝ていいですか？」
「どうぞ」
「おやすみなさい……」
「今、榛名とすれ違ったんですが……
あの娘は何をしてたんですか？」
「ミサイル発射を見張ってたの」
「テレビの前でですか？」
「GPSに映らなかったんで、しょうがなく……
どっかの誰かがライブで動画してないかなぁ……と、思ったんだけど……
無かったんで、しょうがなくTVの速報を凝視して貰ってた」
「そんなどうでもいいことに艦娘使わないでくださいね。
どうせ、ニュースでやるんですから」
「どうだろうね……昨今、そのニュースが信用ならなくなってきてさ。
顕著になったのが、サンデーモーニングの『AFC乱闘事件』
そもそも、控えが……勝手に……ピッチに入って、暴行するという原因から伝えないばかりか……
済州側を擁護する発言。
誤解しようのないスポーツ報道すら、このありさまだからね……
もはや、信用なんて無いよ……」
「ああ、この前の試合の……
そんな報道してたんですか？」
「日本人は勝っても喜ぶ権利はない。
くらいのことを言ってたよ……
まあ、そんなわけで、あんまり信じられないんで、情報を見逃さないように目を皿にして監視してもらったんだ」
「……そういうことなら、ご自分でやってくださいね？」
「霧島さんは凄むと怖いなぁ……」
