「……とりあえず『士道ニ背キ間敷事』で切腹な」
「今村復興相のことですか？」
「……その条文、便利すぎるから『Ａの魔法陣』的なルールで削除せえ……」
「国政の要の大臣なら、失言、暴言、虚言はご法度だろう？
影響力がありすぎる……
そういう輩は首から上はいらんだろう？」
「……国民がいなくなりますよ？」
「ご法度ではないが、嘘、大げさ、紛らわしいは人身撹乱の基本じゃし……
まあ、復興相と銘打っていても旗印みたいな感覚じゃったんじゃないかの？
オール日本で予算と人材を集めるために省庁が必要だったから、作ったポストじゃしー？
本人の才幹は必要ないしの？
結果、派閥合わせのポストに使われた感があるが……
まあ、ボンクラには務まらなかったわけじゃろ？」
「付け焼き刃の知識をひけらかしてる我々が言うセリフじゃないですけどね？」
「……内閣総理大臣がトップにいるんだから、復興大臣なんて、本来いらないはずなんだがな？」
「だから、いるだけポストなんじゃろ？
副大臣だけでいいんじゃよ？
まあ、防衛大臣もそうなんじゃがな？」
「所詮薩長か……」
「……所詮薩長です」
「……お前ら、そこに結論持っていきたいだけじゃろ？
大日本帝国を名乗っておるなら、その理屈は通るが、今は違うからな？
……上皇って政治参加できるんじゃろうか？」
「……あなたはまだ日本王を狙ってるんですか？」
「ぜひもないよね？」
「可愛くゆってもだめですよ？」
