Spinoff 125》Short | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 


ここへ来て

専門職の人

 

…とは言え

 

ハナさんと彼と


二人しか知らないけど

 

 

始めましての

 

たいして会話も交わさない相手に

肌 触れられる

特殊なシーン

振り返って

 

漠然と

自分には彼の施術の方が

心地良かった

 

等と 思考が傾く

 

 

ヘアメイクを受けるなんて

行為自体

全くの初めてだった経験

 

先に担当した

ハナさんには

不利は重々

 

では あるものの


その点を差し引いても

やっぱり…

 

 

 

肌に触れられて

警戒心が作動しなかった相手に



心まで開放的になったか

 

勝手に抱き始めた

 

好意





「カメラマンのテコ入れで

 企画案が通ったらしいね」



それは

何の接点も無い

我々の共通の話題


彼なりに


探し出したのだろう


会話のネタ


現在進行形のメイクが

為されてる目的


語り出した声に


黙ったまま耳を傾ける



「担当編集者とか

 チーフじゃなくて


 口利きしたのが

 カメラマンってのがさぁ


 着眼点が

 新人モデルにしてはやり手だよね」




…つまりそれって



メイクアシストで

いろんな現場に出てれば


そこそこ馴染みのモデルとか

裏方なりに

繋がりがあるようで


彼なりに

探りを開始したのだろう



全くの初めましてな顔

相手に

メイクを任され


他のモデルと隔離された

特別待遇


どこの何者か

当然


気になるだろう…けど




取っ掛かりの

話しの持って行きようが


わざとなのか


敵視丸出し感 溢れてて



言葉なく悟る



…試されてる…と



関係持った相手の周囲に


時々いるタイプ


物珍しさや 嫉妬

もしくは

弱みを探るチャンスとばかり


尋問めいた探りの会話

吹っ掛けてくるモブ



そう言う立ち位置の存在

思い出して



息を小さく吐いた












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