Spinoff 139》Short | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。



 

「そう 急遽だけど

 後二人準備して…」

 


ドア前まで戻ってる事

指示する声で


知らせた相手は

控室に戻って来るなり

早々



くつろげずに居る被写体の傍まで


近くの椅子を引き寄せ 座ると


ラフで上がっていた

構図の変更を


口頭で説明始め



「…もうちょっと待って

 速攻準備に入ってるから」

 

腕の時計

確認する仕草の後


こちらを向いて

マジマジと直視する目



唇ひとつ

舐める事も出来ない

フルメイク状況のせいで


身体は


無表情になっていく



その様子に


「撮影用のメイクとか

 経験…ないか?

 普通 ないか


 まぁ どちらにせよ

 

 そんなに固まらなくても

 動いても平気だぞ?多分…」

 


責任感の無い助言口にして

暢気に にやける



 

スタジオでは

撮影続いてる様子の活気


流れてくるBGMと

機械音で

感じているのに

 

 

ここに居て平気なの?

 

 

そんな質問の

短い言葉ですら


乾いた口で発するのは

違和感の塊で

 

見つめてくる視線が

目聡く

口の動きの違い

気付いて

 

 

「何か飲む?

 ストローとかあるし…」



気を利かせた質問

投げて寄こし


余計な詮索をはぐらかして来た



…まぁいいけどね



やんちゃが過ぎた

控室での密事


外に漏れ聞こえて

入ったクレーム電話



仕事場でいたすとは

奔放にも程があるって


社会的制裁は

あったのだろうか?


どうであれ


今ここに居ると言う事は


後半の撮影

始まってる風な様子から

察するに


反省態度で

自粛でもしているのだろうか?


単に居ずらくて

逃げてるだけなのか



閉められぬまま

開いた控室のドアに目を向け


考えた











━─━─━─━─━─

 

Back 《 》Next