Spinoff 148》Short | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。




「ほらほら 

 いつまでも遊んでると

 

 退屈した“モナミ”が

 あくびしちゃうわよ」 

 


それは

鏡越しに目のあった

ハットの方ではない


眼鏡の方のスタイリストの
発言



「やぁだぁ

 何がモナミよ 


 誰でも彼でも

 自分のモノ主張するの

 やめなさいよ 図々しい」



等と

逸れた会話がまた

延々 続くかと思いきや



「これで行こう」



そう言ってカメラマンが

遮断し 手にした服


「これ着て 前後逆にね」



そう言って 手渡される

柔らかい手触り


襟ぐりの大きく開いた

アイボリーのカットソー


やっと決まったかと

思いつつも


逆に着ろって?と

注文に 反射で


え?


聞き返した声


遮る様に




「スタンバイ チェックお願いします」


フィッティングルームに

響いた


外から掛けられた

カメラマンを呼ぶ声




「…じゃぁ スタジオ行きますか?」



今までの様に

何も言わず 

フイッと居なくなる事なく


こちらに向いて

確認すると


カメラマンが


同行促がす所作で

まだ着替え

終っていないバスローブの

背を押してくる


抵抗

する気は無いものの


首を捻って 窺えば


双子のスタイリストに

手を振る姿







他愛ないSceneで

日常で

 

カメラを向けられた

今までとは


当たり前だけど違う


プロの現場


何もかもが初見で


隅で眺めていた立場から


ファインダー前に立つ立場へと


気持ちの準備


覚悟的な切り替え

整っていない間に


足を入れた

背を押す

カメラマンのテリトリー



一通り周囲の存在に

視線送れば


誰も皆

仕事モードで


気にしてた

その手の視線


未だ無い ものの


機材のある方へ

さっさと

行ってしまったカメラマン


そちらには用のない身

ぽつねんと残され

漠然と

居心地悪くて


所在なく居る

スタジオの隅


やり取りするスタッフの姿

横目に

誰もこちらを見てない事  

確認すると


パーテンションの陰に入って
隠れると

渡されてたカットソー
指示通り

前後を確認して羽織った

 


スタンプの色移りとか
気にして騒いでた

スタイリストの姿

脳裏に浮かべながら


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