Spinoff 205》Short | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 


相手の気を

害さない程度に


一歩も引かない

 

男の娘の様子は

 

少し滑稽で

 


誤解されてる

当事者の一人なのに


込み上がる笑いに


吹き出しかけ


抑える為に


首を捻って

顔を逸らし


慌てて唇を噛んだ

 


咄嗟の動き

大きくて

目を逸らした方向に居る

 

男の娘の


冷たい視線



こちらに向いているような気がして


小さく咳払いして



 俯く



すると 困るのは

上を向くタイミング



二人のやり取りが

始まれば


それとなく…と


身の振り方

考えてる思考に



「そう言えば モナミ」


話題をこちらに振った

黒コーデの男の声


 

「探し人になってたよ 君」


それは

聞き捨てならない内容で


真偽 判断するにしろ

俯いた顔 

上げるに十分な話題に


黒コーデの男に

 

目を向ければ

「こんなとこに居ちゃ ダメなんじゃない?」



諭す口調




いや 居たくている訳では…と

切り返すより先に



「和装の準備があったので

 連れてきたんですけど?」



それについて

仕事をしてるアピールなのか


男の娘が 割り込んでくる




「ん?どういう事?」

 

割って入った

男の娘に視線流して


聞き返した

黒コーデの男



どうもこうも

見るからに 着付けの準備されてる

室内に居て


妙な切り返し

した男は


部屋を


ぐるりと見まわすと



含みを持たせた

口調で



「…妙だね


 確か 和装撮影は

 うちのドル箱

 単独だって


 聞いてたんだけど?」

 





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