Spinoff 208》Short | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 


男の娘は


囁いた

自身の声の小ささに

聞き返される事


懸念したか



間髪入れず

 

今度は

ハッキリとした声で


「アオイさんが付けた

 キスマークのサンプルが

 欲しかった訳じゃなくて」



言った傍から

否定で肯定する様な内容

口にして



え?って顔した

聞き手の様子に



しまったぁ…って顔した

男の娘



彼自身


伏せるべき事と

意識し過ぎての

発言


上手く

誤魔化したつもりが


想定外に

鋭かった聞き手を前に


裏目に出て


まさかの

我々の反応に驚き


テンパった姿

もろだしで

目を泳がせ


 「…そうじゃなくて

 

 色選びや

 グラデーションを

 間近で見たかったから…」



思い切り

後付けな言い訳 しながら


女の子にしか見えない

可愛い系の顔を

歪めた

 


その状況は


見てる側にも


伝染しそうな 


緊張感を

帯び始め


「今回みたいに

 モデルさん 多い現場


 参加するのに

 まだ 慣れてなくて


 

 やるべき事 多くても


 距離間とかよく分からなくて」


 
…と



男の娘 本人的には


体裁立て直しながら


口数増やし

誤魔化してるつもりなのだろう


けど



「いつも雑誌とかで

 知り得てた情報


 確認できる現場で


 アオイさん

 愛用の道具や

 メーカー


 片っ端から記憶して

 …凄く ドキドキして…」



一旦口火を切った

秘すべき告白は



悶々すべて

吐き出すまで


止まらないかのように



饒舌は続いた






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