Spinoff 224》Short | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 



仕事の合間の度に

控室まで

戻って来ていたのだろう

 


控室に居た

カメラマン




居るはずの姿

控室に

無かった事で


そこそこ

騒ぎになったらしい

痕跡は



和装で独り


カメラマンの控室に

戻るまでの間



すれ違うstaffと思しき

人影が


遠巻きに見る様子から


うかがえた




「撮影後の格好のまま

 外に出るとか

 

 考えられなかったし


 その辺に居るだろうとは

 思ってたけどさぁ


 まさかホテル内で

 迷子になってたとは


 否 違った 


 staffに

 

 拉致られてた…って方が


 状況的には

 しっくりくるか?」



先に和室を後にした

黒コーデの男が


報告していたのか


皆まで言わずもがなな対応で



控室の扉をknockも無く開けた

和服姿の登場に


カメラマンは


驚きひとつ 見せずに


そこに居た


別に

責められてはいない

雰囲気


だけど


何か気に入らないのだろう


少し意地悪モードが

顔を出している





外の様子に

撮影がまだ

終わっていない事


察しながら


カメラマンが

控室に居る事での

時間的ロス


その辺は

大丈夫なのだろうか?と


特に

知りたい訳では無いものの


撮影の進行状況


いま この現状


カメラマンの不在が


中断している原因ではない

保証が欲しくて


探りを入れる

 


カメラマンの指

受け入れながら

接触への拒否を

態度にする代わりに

 

“その気”を削ぐ

仕事の状況

話題に出せば



「まぁ一応

 予定通り…かな?」


簡潔に答えると


その間も


襟の合わせに挿し込んだ

カメラマンの指


キッチリ重なっていた襟を

ゆるめ 開こうと


左右に動いた



━─━─━─━─━─


Back 《 》Next