Spinoff 242》Short  | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 


視線の先にある


男の娘の姿

その表情は


薄い影の中に


ありながらも

 

瞼から

 

鼻筋へと


僅かな隆起に

光が当たり


伏せられた

長い睫毛の影を

 

うっすらと赤く見える

頬に 落としている

 

まるで


女性にしか見えない


柔い印象の顔

 


それを

 

近距離で


しかも

かしずいて見える体勢の

姿で


見下ろすと言うのは

 

そんな気が無くても


優越感を 刺激されるもので


と 同時に


照れくささ 半端なく


思わず


腰が退けそうになるのを


グッと踏み止まる



それは 男の娘に


逃げ腰だと 思われたくないって

意地から


…等と


自分の置かれた状況


平然を装うのに

いっぱいいっぱいで


一瞬

分からなかった 出来事



それは



重なり合う

浴衣地の上から


下腹部に


押しつけられた手



あまりにも大胆で

それでいて

突然で



一瞬 カメラマンの手と

勘違いした思考が


パ二くって


遅れた 拒絶の意思



何やって…



カメラマンの事は言えない


自分だって


急に使った咽喉


空気を吸い込む量

間違ったかのように


蚊の鳴く様な声で

囁いた



有り得ない




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