Spinoff 248》Short  | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 


「…そうだね」


エレベーターホール


ハコの到着待ちながら


帰途の途中



普段着ならぬ

何事か?な様相の


ユニセックスな浴衣姿



カメラマンの隣に立ち

並ぶ


立ち位置の距離


少し離れてみれば


間を詰めて

寄って来た 影



「俺も 迂闊だったよ」


囁く声


その為に 間を詰めたと

言った風に


口の傍 片側を上げた

カメラマン



「まさか

 お前が 率先して 


 迷子になるタイプだったとは

 思わなかったからなぁ

 

 結構アクティブなのなぁ

 まぁ 諸々

 知る切っ掛けになった

 …と 思えば


 今日の出来事も

 意味があったといえるかな?」



人の事 連れ出したのは


観察目的だったとでも

言う様に


もっともらしい事

言いながら


着物の帯


後ろの結びに 手を伸ばし


触っている 背中



カメラマンの頭の中は


もう

帯解く算段 始めているようで



その目は言葉よりも

おしゃべりに


伝えてくる




…まだ外なんだから


…人目を気にしろよ



そんなセリフ

一言でも洩らせば


間違いなく

傍迷惑な バカップル状態



それだけは 避けたくて


カメラマンの

隠しもしない

下心


気付かない振りで


数字の変わる

電光掲示に


目を向ける




━─━─━─━─━─


Back 《 》Next