Spinoff 271》Short  | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 


窓の先は


周囲を板張りで囲った

箱庭風の 明かり取りで


家で言う所の

ベランダ部分を


目隠しして

作った様なモノだろうか?


等と


玉砂利敷き詰められた

半畳程の

外の空間を


湯を張る前の

浴槽に入って


観察すれば



繊細な枝の植木


風に揺れる様が


間接照明の

薄明かりの中


ボンヤリ照らしだされ


影が揺れて


聞こえない音も

聞えて来そうな



幻影的な 空間演出に



つい


おぉぉ…」なんて声を


自然と漏らしながら


浴槽から出ると




ジャグジーの蛇口をひねる



それまで 


僅かな動作音が

ダイレクトに響くほど

 

静寂だった


浴室内に


響き渡る


大量の水が流れ落ちる轟音


湿度を上げる 湯気が


あっという間に 周囲に立ち込め


木の香りが 強くなる



リラクゼーション

促がされ始める 空間の作用



流石 豪華な客室の浴室だな

なんて


感心しながら


洗い場空間で


シャワーヘッドのカランを捻る



浴槽のサイズからして


しばらくかかりそうな

湯が

溜まるまでの 待ち時間


利用して



まぐわった形跡残す体を


洗い流しに掛かる



頭上から

降り注ぐ


湯の水圧


肌に打たせながら



裡に残る


カメラマンの体液


指の届く範囲で 


掻き出す



それは 

人に見せられない姿なだけに




箱庭風の窓外と


脱衣所に繋がる 扉の方へ


視線流して



人影の有無の確認を


繰り返す



 

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