Spinoff 275》Short  | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。



これじゃぁ

疲労を取るどころか


蓄積じゃん…なんて



過ぎたるは

猶及ばざるが なんとか…だなって 



湯船の中


流されまいと踏んばってた

両足の


力を抜きにかかれば



圧力の変化でか


泡が一気に ブオッと吹き出した

浴槽の中

ゾクゾク肌を這う 泡に包まれ



…ぅあっ



吐息の様に漏れ出た声


自分の声なのに 

耳に甘く


思わず唇を巻き込み

キュッと噤むも


ぶるっと震える体



…何感じてんの バカか…


なんて

自分に罵倒しながら


額の汗を手で拭えば



コントロールパネルに

向いていた

カメラマンの顔が


こちらを見ている事に気付く



その表情に


事が始まる

淫靡な色は 無いものの


こちらの様子

窺っている事は 明らかで


目が合うと


カメラマンは

無言のまま

口の傍

引き上げ


ニヤリ顔になって

ゆっくりと瞬きをして見せる



…なんだ?


余裕ぶった鼻につく態度に

良からぬ意図の気配


感じ取って


探る様に

見つめ返せば



バブルはじける

水音がこだまする

浴室内に

インストゥルメンタルな


ムーディーな曲が


突然


流れ出した




「…あれれ…


 さっきのと

 違うのタップしちゃったか?」



余裕ぶってた

カメラマンが


パネル見ずに 触れてた指元


ガン見初めて


不発に終わった奸計のネタバラシ

口走る


どうやら


大量の泡の放出は

偶発的作用ではなく


彼が操作したモノだったと気付き


少し 

担がれた感に ムッとする




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