妙な らしくない
恥じらった仕草で
こちらからのモーション
攻めには
逃げる
カメラマン
そのくせ
逃げるモノを追う 系の
駆け引きは
自分から仕掛ける分には
この人 好きだよなぁ…と
漠然と
カメラマンの趣味嗜好
これまで
重ねた やり取りから
反芻して 察し
モヤモヤした
空気
払拭するのに
追わせる方向へ
どう 持って行こうかと
奸計
頭の中で巡らせ始めた矢先
顔を隠す様に
頭を掻いていた手を
そっぽ向いたまま
こちらへと伸ばし
探る様に 触れた膝上
手で触れたモノを確認する様に
擦る動き
バスローブ越しに 伝わる体温
カメラマンに弄られている腿に
意識 向けながら
この手の接触の先にある
終着点を
こちらが専行するより
カメラマン先行を優先すべきかと
膝を這う カメラマンの手に
手を重ねて
相手の反応待てば
「…着替えとか 今じゃなくても
今は…必要ないだろ？
私物の中に 無きゃ無いで
明日 別のを 見繕って来てやるし」
この場を離れる事を
阻止した言い分 なのだろうか
了解 以外の返答のしようがない
話題で
取り繕ったカメラマンが
こちらに目を向けた
…と思えば
膝を撫でてた手で
バスローブの裾を
ぺろっと 捲って
露わになった脚に
視線落とした
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