Spinoff 392》Short  | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 



征服するのが 好みな


カメラマンは



不本意ながら 涙する姿に


ご満悦な様子で



嫌がれば 嫌がる程


嬉々として



その行為を継続する


から



当然



腕の肌に


赤い花が 散り始め



撮影時にメイクで施された


キスマークを彷彿とする


腕の惨状に



葉なく


滲む視線で 眺める



今は派手な赤い痕は

数日残る痣タイプではなく



数時間すれば消える

タイプの痕では  あるものの


拘束からの

指先の痺れと


肌を吸われる際の

それなりの痛みで



腕の肌感覚が 


意識なら

朦朧と 表現する様な

感覚で

麻痺していく中


どんどん上がる体温



熱い…


汗した肌の質感

擦れ合う摩擦は

自身の体温なのか


カメラマンの体温なのか



触れた接地面から

広がる熱が


兎に角 あつい…




瞬きすれば



頬に 流れる涙


止められず



不快に頭を振れば



「…お前

 力抜けよ

 …真っ赤じゃん」

 




キスした痕 以外で


自主的に赤くなってる肌


指して



カメラマンが



茶化す口調




言われなくても


体の熱さに


想像は出来てる事




だから何?って目で



視線向ければ

 


淡々とした口調とは


裏腹に

薄っすら額に

光る汗の


昂揚した顔が



見下ろして来る






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