Spinoff 475》Short  | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 


この空間は


時を忘れ過ごす…と言うのが

コンセプトなのだろうか



時計らしいもの

まるで 目に付かず




着替えを終え

 

脱ぎ捨ててた

濡れたバスローブ

 

清掃後の部屋に

 

無造作に放置も出来ず


脱衣所のハンガーに


掛けに行き


戻って来ながら



室内の備品を

 

今更ながら


一通り 見ていれば





押し寄せてた連中の


見送り済んで


戻て来たのか



ドアの


開閉する音


聞えたのに



やけに静かで




玄関に向けた

 

視線の先で

 

 

静かな理由



カメラマンの足元を見て


納得した




裸足で 外に出てたの



道理で足音がしない訳だと


こちらへ


肩を竦めてみせた


カメラマンに


問い掛けながら




おしかけてた連中の一人が



「何その格好 うける」


と 言っていた事


思い出し


つい 吹き出してしまう





「…お前 笑ってるけど


 危なかったんだぞ あいつらは…」



と 言いかけた


カメラマンは


ムッとしたまま


口をつぐむと




「足 洗ったら 飯に…いや


 俺を待たなくてもいい 先に食べな」




浴室へと 消えた



なんとも


気になるフェイドアウト



あいつらは 何だって言うんだ?


危ないって どういう意味だ?



わざとだろう


カメラマンの


濁した言い方に


まんまと 気にさせられつつも



全然気にしていない風を装う事にして


言われた通り


先に始めてようと



紙袋を上から覗き込む



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