Spinoff 476》Short  | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 


覗いた

紙袋の中


蓋つきの容器が


大小 

 

使い捨てではなくて

 

軽く驚く


 

 

しかも

 

スープボトルも入っていて


まるで お弁当状態


 

それでかさばって

 

この容量な訳か…と

 

納得しつつ

 

 

丈夫な造りの

紙袋から

 

テーブルの上へ

 

中身を出して

 

並べていれば

 

 

 

ルームシューズ履いた

 

カメラマンが

 

 

「やれやれ…」と

 

 

テーブル脇にやって来て


しばし無言で 


様子を眺めていたかと思えば

 

 

背後から背に ぴったりと

 

体を寄せて来る

 



その呼吸は


耳元で うるさく


まるで 

 

満員電車の痴漢の様だと


言いかけた矢先


ちょ…


グッと

 

腰を尻に擦りつける動き

 

始め

 

 

耳元で

 

 

「…いい匂いだね」

 

 

息を大きく吸い込む音

 


首筋に


掛かる呼気に


ぶるっと震えれば


 

テーブルと挟まれた腿

 

 

背後からの圧で


 

動きを封じられた格好で

 

前のめりに

 

テーブルの上へ手をつく



不本意にも


誘う様な 受け入れ態勢



また こうやって

 

お決まりのコース

 

始まるのかと

 

 

テーブルについた手を

 

ギュッと握れば

 

 

 

「こんなだから

 危なっかしくって


 お前をあいつらに

 会せられないってぇの」



そう言うと


テーブルについた手に


カメラマンの手が


重ねられる

 



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