Spinoff 487》Short  | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。



食事が始まってしまえば


カメラマンの手が


邪魔でしかなく 


手 放してくれない?



利き手が使えない状態での


食事に さっきから


箸じゃないとしても


上手く取れない上



口まで運ぶバランスの難しさ


相俟って


フラストレーションが溜まる訳で



普通に 食べさせてよ


 こっち 利き手じゃないし


 両手が使える程

 器用に出来てないんだよ



利き手が使えない 不利感から


つい 嫌味交えて訴えれば



真横から


こちらに視線向けた


カメラマンの目

 

チラッと


見下ろす様な威圧感


含んでて



その様子に



嫌味の効果 感じつつ


負けずに



ねぇ 聞いてる?


と 睨み返せば



ふんっと 鼻を鳴らし



「…やっと喋ったかぁ」



そう言って


だんまりだった事 揶揄するけど


そもそも


妙な質問始めて


困らせたのは カメラマンの方で





状況からの反論


口にする前に


ピリついてる こちらの気分


変える目的だろうか

カメラマンの指が


繋いだ手の甲


また 愛撫するように

撫で

始めて

 


…おいおいおい…


何を始める気だ?


警戒心 持たせつつ

気を紛らわしにかかる


けど


あぁ…この調子だと


放す気ないな…と


繋がれた利き手


くすぐられながら

呆れた表情 作って


さも


ガッカリした風に



全然さぁ 何言っても


 何をお願いしても 

 聞いてくれないよね?


 ってか

 

 端から 聞く気なんて ないんでしょ?


今までの経緯 すべて


ひっくるめて


口にした






━─━─━─━─━─


Back 《 》 Next