感情に流されて始まる
触れ合いも
もう何度目だろう
カメラマンは
借りたホテルの室内
あらゆる場所での
まぐわい
試すつもりなのだろうか
ところ構わず
キスだけでは終わらない
その先へと延長する
流れ
単なる本能か
甘えか
所有確認か…
等と
そもそも こちらから仕掛け
始まった この接触
今 なすべき事であると
納得できる正当性
導き出そうと
意味のない正解探しに
囚われる間にも
口腔内の粘膜に
探しあう 性感帯
連動して
服の上から
弄り動く
カメラマンの
手の動きに
平常心を欠かれ
腰を仰け反らしながら
カメラマンの腕に
手を添え
すがりつき
飲み込むものの無いままに
喉を鳴らす
と
カメラマンが
こちらの舌を 柔く吸う
探り合ってる
互いの呼吸
次の動き
想定しようと
瞬きの間に
閉じてた目を開け
相手を見る
昂揚した肌
至近距離で
まじまじと
見つめていても
視覚情報が
正しく脳には
届いていないようで
映像を見ているような
遠い感覚のまま
吐く事を
意識した呼吸
肩で繰り返し
接した肌から
徐々に 上昇する
体温を 意識する
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