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The Young Pope/ピウス13世 美しき異端児

2017年05月03日 20時22分56秒 | ヒューマンドラマ
The Young Pope OST
Warner Music
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The Young Pope

 アメリカ出身のレニー(ジュード・ロウ)が、新ローマ皇帝ピウス13世となった。スペンサーが有力候補だったが、国務長官のヴォイエッロはレニーの方が扱いやすいと判断し、政治力を駆使して新教皇をレニーに決めたのだった。レニーはヴォイエッロが推薦する人物ではなく、育ての親であるメアリー(ダイアン・キートン)を特別補佐にし、枢機卿たちの行動を監視させると宣言。思惑が外れたヴォイエッロは、刃向かってくるレニーに対処するため、アマトゥッチに彼の弱点を探らせる。
※以下、ネタバレです

◯ハンサムなのに人前に出ない新教皇
レニーは撮影も許可せず、人前に出ない教皇。キリストよりハンサムだと言うレニーに反論する余地もありません。あれだけハンサムなのだから人気間違いなし!グッズも売れまくるはず…でもそうはしないんです。小国であるバチカンが注目されるために、教皇を謎の存在にするという戦略。レニーは教皇就任の挨拶で信者を突き放すのでした。

◯操られたコンクラーベ
教皇に選ばれたのは神のおかげではなく自分の力だと信じていたレニー。スペンサーはヴォイエッロがレニーを教皇にしたせいだと責めるが、ヴォイエッロは自分がしたわけではなくレニーが票を集め始めたという。ヴォイエッロの画策により教皇になったと感づいたレニーは、ヴォイエッロを問い詰めると「革新派と保守派の橋渡しになると見込んで選んだのに、誰の言うことも聞かない」と言われる。

◯ヴォイエッロの陰謀
ヴォイエッロは教皇の助手ヴァレンテと不倫していたエスターを脅し、レニーを誘惑させて弱みを握ろうとする。レニーがエスターの胸に手を当てている写真を押さえるが、彼の言葉を聞いて思い留まる。カートウェル大司教の事件捜査にグティエレスが派遣されることを防ぐため、ヴォイエッロはレニーに彼がアルコール依存症であると告げるが、レニーはそのことを承知していた。さらにヴォイエッロの誘惑計画もお見通しだった。遥かにずる賢い政治家はレニーの方だった。

◯バチカン名物、噂はすぐ広がる
グリーンランドの首相が魅力的であるのに、聖職者たちは首相の秘書であるゲイの男性に興味を示したため、レニーは教会から同性愛者を一掃するとヴォイエッロに伝える。すると女性と関係を結んだことを告解する司教たちが増え始める。

◯改革
レニーは枢機卿たちへの挨拶で「禁じられた存在に戻り、価値あるものへとなる唯一の方法で片手間の信者は必要ない。熱狂的な信者以外はまがいもの。教会の外へと排除する。移り気で無頓着な大勢の輩よりも限られた信じられる者が欲しい。絶対的な忠誠心が欲しい。この教皇は駆け引きをしない、脅迫にも屈しない。」と言って彼らを跪かせ、忠誠を誓わせるのでした。

◯脅しは全力で!
ペットラという羊飼いが聖痕があると主張し、病人を治すと騒がれ始める。教会に力を認められないなら自力で教会を建てると言い出したのだ。そこでレニーを始めヴォイエッロたち枢機卿らと彼の家に押しかけ全力で脅す。その後、彼は姿を消すが誰も行方を知らない。そして迫害を受けた修道士たちは、レニーの退任を要求するが、レニーは修道院の全てを没収し全面対決すると言って追い払う。

◯聖人というより悪魔
イタリア首相との会談でレニーはいくつかの要望をする。あまりにふざけた態度の首相に、支持者の41%を消し去れると告げる。それは次の総選挙の前に初めて教皇が信者の前に姿を見せ、ノン・エクスペディット(カトリック教徒は投票してはいけない)を復活させると宣言したらどうかと言う。そうなれば支持者のカトリック教徒は31%で選挙に負けると言って脅す。首相は教皇が聖人というより悪魔だと理解する。

◯同性愛排除と親友の死
レニーは教会から同性愛者を排除するために、司祭を目指す人間を騙すような手口を使ってふるいに掛ける。レニーの親友デュソリエと性的関係があったサンチェスは司祭への道が閉ざされてしまう。彼を慰めるが、投身自殺してしまう。サンチェスの投身自殺に心を痛めるデュソリエはレニーの元を去りホンジュラスに戻る。そこで彼を待ち受けていたのは死だった。不倫相手の夫であるマフィアに殺されてしまう。

◯メアリーの嘘
トンマーゾから「レニーが信仰の危機に瀕し、神を信じていない」と打ち明けられたメアリーは、レニーの暴走を案じ、役者にレニーの両親のフリをさせてレニーと対面させる。ヴォイエッロは、両親と対面を前に心ここにあらずのレニーの隙をついて、司祭の叙階手続き簡略化の書類にサインさせる。だがレニーは匂いで偽物の両親だと気づく。メアリーの嘘を知っても責めるどころか、両親が見つかったと一瞬でも信じられたことに感謝する。

◯アフリカの現実
アフリカにあるシスター・アントニアの恵の村を訪問し、村創設30周年を祝うことに。アフリカで教皇が姿を見せるのではないかという期待から大勢の記者も同行する。ところがアントニアが水を隠し、人々を支配しているという告発を受ける。レニーは"良い人間とは自分のことを後回しにして他人を優先させることだ"と説明し良い人間かとアントニアに問いかける。称えられると思っていたアントニアだったが自分を直せと叱責される。レニーはアフリカで平和に関する演説をして人々の心を動かす。

◯レニーが起こした奇跡
重い病気を患った管理人の妻の前で、レニーが祈りを捧げると奇跡が起こる。彼女は起き上がり、今も健在。不妊に悩んでいたエスターのためにレニーが祈ると子供を授かる。だがある時、一家はレニーの元を去ってしまう。レニーがアントニアの問題を神に語りかけ祈ると、アフリカのアントニアは水を飲んだ後に苦しみ始め、心臓発作で死亡する。

◯師との別れ
妊娠中絶に関して厳しい態度をとるレニーに対し、スペンサーはもっと柔軟なするよう説得するが、命への否定だと言ってレニーの考えは変わらない。スキャンダルもなく教皇をみな聖人だと言い始めるがそれをレニーは中傷と捉える。スペンサーの容態が悪化し、お前の母も生きているとレニーを励ます。彼は教皇になることなく他界する。

◯カートウェル事件
グティエレスはカートウェルの児童虐待疑惑を調べるために単身ニューヨークへ渡る。被害者たちにカートウェル告発を促したり、囮作戦を考えたりするが、成果を出せない。しかし、まとわりついてきたデイヴィッドという奇妙な男がカートウェルの隠し子だと分かり状況は一変。わいせつ行為の証拠映像を入手しカートウェルに突きつける。レニーは子供の頃にグティエレスが性的虐待を受けていたことを知って派遣したのだった。カートウェルの自白を得てアラスカへ左遷する。

◯教皇のラブレター
カートウェルが握っていたのはレニーの投函されなかったラブレターだった。それが反響を呼び、世界は紛争より愛に注目するようになり、イタリアの首相もバチカンへの厳しい政策を控えていた。レニーはグティエレスを個人秘書に任命するが、同性愛者だからと辞退する。だがレニーが個人秘書に任命したのは既に同性愛者への考えを変えたからだった。そしてメアリーにはアントニアの後を継いでアフリカへ行かせる。

◯待ち望んだ奇跡
ヴォイエッロはレニーの両親が連絡してこない理由は、両親は自由主義的な考えの持ち主だからではないかと推測し、妊娠中絶や同性愛を否定するレニーの見解が気に入らないのではと言う。それを聞いたレニーはヴェネツィアに向かい、初めて人々の前に姿を現す。福者フアナの言葉を説いて人々を魅了する。レニーはそこに両親の姿を見る。

ヴァチカンを面白い角度から描いていて面白かったーー!
あんなイケメン教皇ならグッズもさぞかし売れるだろうに写真撮らせないなんてーー。でもその戦略は結果的に熱狂的な信者を生み出すことになりました。最後の演説は感動したー!
レニーの祈りは奇跡を起こせるからすごい!両親にも会えるという奇跡まで起きてパーフェクト!
まじで聖人かも?でも悪魔な一面もあって誰よりもずる賢い。この教皇なら教会を良い方向に導けそう。あんなステキな教皇ならカトリック教徒に改修したくなるな〜
ヴォイエッロもなかなかいいキャラで、サッカーが好きだったり障害者の少年と仲良しで好きになりました。メアリーといい感じになったところで離れ離れとはレニーも鋭いなw
まだ若い教皇なので今後の活躍も見たいところだけど、続編は作られるのでしょうか?

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