食品づくりの裏話(アーモンド) | かずモンキーの食ブログ

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食品の安心安全を自分で確保するための情報を食品業界で開発等を手掛けてきたかずモンキーがお届けします。
食品や添加物、食品開発の裏話等で楽しみながら安全確保をしていただけると願います。
安全な食事で健康な生活を目指しましょう!

皆さん、こんばんは。

かずモンキーです。

今日はいただきましたコメントからお話しをしようと思います。

今回、戴いたテーマはアーモンドについてです。

アーモンドって美味しいですよね。チョコレートがかかったりしていると更に美味しいですよね。

そういえば、日本国内で入手できるアーモンドはアメリカ産がほとんどですよね。
これには理由があるんです。
世界中で生産されているアーモンドの98%位がアメリカ産なんです。
しかもカリフォルニアだったと思います。

それ以外にもヨーロッパやオーストラリアでも作られていて、特にオーストラリアはちょうど季節が逆になるので最近は生産量が増えてきています。

ヨーロッパではスペインなんかが有名ですね。
でも、数量が少ないのでなかなか手に入らないか、高価ですね。
それにヨーロッパでは、日本で主流のスウィートアーモンドではなくてビターアーモンドが主流なので余計に少ないのかもしれません。

あと、意外な国ではイランなんかも結構作っていたように思います。

もちろん、中国産も少ないですが存在します。

アメリカ産ばかりしかない理由は生産量が圧倒的に多いのでアメリカ産しかないのが現状と言えますね。

次に農薬の心配をされていましたが、農薬は当然、使用されていると思っても問題ないと思います。
が、栽培時の農薬よりも、輸送時に虫が増えたり、カビが生えたりしないようにする、薬剤の方が問題な気がかずモンキーはします。

これが俗に言うポストハーベスト問題です。

特にナッツ類にカビが生えると一部のカビはアフラトキシンと言う毒を生成します。
このアフラトキシンは猛毒ですので、カビは生えないようにしなければならないわけですが、そのためには殺菌をするのですが、海外では加熱殺菌と薬剤の併用が主流になりつつあるのですが、日本では生でアーモンドを食べる習慣がなく、その後の加工において、事前に加熱処理をすると品質が変わるとの理由から、生のアーモンドを輸入しているため、諸外国の輸入アーモンドよりも使用薬剤の量は多いと思います。

一応、ポジティブリストでの残留農薬の検査は実施され、クリアしないと、税関を通過できないので、国内には入らないはずですが、残留農薬の検査はアフラトキシンと違い、全数検査ではなく、抜き取り検査なので、抜け穴はあると思います。

更に、防カビの薬剤は薫蒸するタイプが多いのでアーモンドに染み込むため洗っても落ちることは無いのが問題です。

厚生労働省等の論理は薬剤の残留についてはしっかりと確認して通関しており、アフラトキシンが入るリスクの方が健康リスクが大きいとの見解です。

これらが輸入の食材(常温農産品)の持つリスクです。

かずモンキーはお役所の見解も一理あるとは思いますが、薬剤の量を減らす方法もあるのではないか?メーカーの使い勝手だけで輸入の条件を決めるのは消費者(国民)をないがしろにしているのでは?と、思ってしまいます。

かずモンキーもアーモンドは大好きなんです。ポストハーベストは問題で出来ることなら摂りたくはないのですが、アメリカ産を食べています。

選択肢が他にないですから…。

ただ、食べ過ぎないように注意することと、気休めでしかないですが、アーモンドを食べてから1週間ほどはお酒を控え目にして、根菜類の繊維質の多い食事をするようにしています。

皆さんは防衛はしたいけど食べたいものがあるときはどうされていますか?

また、コメントで教えて下さいね。

終わりになってしまいましたが、コメントを戴いた皆さん、コメントでのお礼ができず申し訳ありませんでした。
コメントを戴き、ありがとうございました。
これからも分かりやすくをモットーにお伝えしていきますので、応援を宜しくお願いします。


では、また。



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