岩の上のペンギン

転倒予防の歩き方


年齢を重ねられた方から、“転んだらおしまい!?”と、いう言葉をよく聞きます。

転ばないように気をつけたら、転ばないのでしょうか。転ばないように気をつけていると、逆に筋肉が衰えるそうです。そして、最後は転ぶそうです。

もちろん転ばない方がよいのですが、元気なときは転ばないように制御する必要はないといいます。生物は使わなくなったところは、どんどん機能を削っていきます、エコというか、合理的ですからね。

    目次

1.転倒する場所
2.転倒する人の特徴
3.転倒で寝たきり・要介護状態
4.転倒、最悪の場合
5.転倒、わたしの場合
6.まとめ・ひとことコラム

1.転倒する場所

転倒のおこる場所は、自宅が12.4%、屋外で11.4%といわれています()。屋内で転倒した人は男性が8.2%、女性が16%で、屋外で転倒した人は男性が8.5%、女性が13.7%です()。

2.転倒する人の特徴

女性の方が転倒する人が多く、外に出かけたときよりも屋内で転ぶ方が多い場合もあります。転ぶ人は、バランス感覚が悪くなっているか、柔軟性がなくなったか、からだが衰弱してしまったと考えた方がいいでしょう。

転ばぬ先の杖になると、足腰が早く弱る!?

もし転んでしまうと、家族に大迷惑をかけてしまうと思って、家の中だけで活動することを選んでしまっている人も多いようです。ですが、日常生活の行動まで制御する必要はないようです。外出や日常生活の行動まで制御してしまうと、家の中に引きこもりになった生活が必要になります。そして、使わなくなった筋肉が落ちていきます。

転ぶのは、転びやすい人だから・・・

転びやすい人は、姿勢、選んだ靴、歩き方、体型などに特徴があるといいます。

転びやすい人になっていないか、一度チェックしてみましょう

前のめりになった姿勢、腰がそった姿勢、サイズがあっていない靴、ヒールの高い靴、歩幅が狭い歩き方、筋肉が少ないヤセ型、ウェストが太く上重心の体型だそうです。また、元運動選手のように昔の体力自慢の方も要注意なんだそうです。

転びやすい人は、病気も疑いましょう

また糖尿病になると、足の末梢神経に障害がき、しびれと痛みが原因となって足の感覚がにぶるといいます。糖尿病患者は他の人よりも転びやすいようです。とても疲れているときやストレスがたまったとき、ストレスを発散させようとしてお酒を飲んだときには、もっと注意が必要です。

3.転倒で寝たきり・要介護状態

寝たきりという言葉は、病気やけがによって寝ている状態が6ヶ月以上経過して、介護が必要となった人を言います。今は、寝たきりという言葉よりも“要介護”という言葉が使われるようになってきました。

4.転倒、最悪の場合

寝たきりや要介護ではなく、転倒してそのままお亡くなりになる方がいます。転倒死と呼ばれる死に方は、平成21年度で7,179人で、年々増えているということです()。

転んで命を落とすとき・・・

この転倒死はなにも年齢を重ねた方だけではありません、学生でも、働き盛りの年齢でも起こっています。濡れている場所、階段やふみ台など高いところ、物が散乱したりして、とにかく歩きにくい場所は、特に要注意です。

5.転倒、わたしの場合

わたしは、つま先をあげて歩く癖がなく、よく転んでいます。

転びやすい人になると・・・

わたしは、これまでに2回も両松葉杖&ギプス生活を送り、1度目は入院までしています。お医者さんやリハビリの先生からは、意識してつま先をあげて歩くように指摘されています。

自分の転びやすさを実感する瞬間

わたしがつま先が下がっていることに気がついたのは、ギプスを作るときです。歩くことができるわけですから、つま先がどうなっているかなんて考えたこともありませんでした。ギプスは、自分の足にあわせて作ります。ですが、ギプス作成のときに、ケガをしてショック、救急車に乗ってショック、部分麻酔のショックがもちろんあったと思いますが、どうやってもつま先が上がらないのです。

街でも見かける、段差がないのにつまづくヒト&転ぶ人

段差もないのにつまづいたときにでも、転倒予防くつ下がありますので、是非、一度つま先までチェックしてみてください。

yahooで購入の場合→アップウォーク

アマゾンで購入の場合→アップウォーク

6.まとめ・ひとことコラム

生物の進化でも、暗い地中で生活するモグラは、視力必要でなくなり目が退化したり、キリンが高いところの葉を食べることができるように首がのびたものが生き残って子孫につながっているという話があります。

生物の進化まで長い時間をかけなくても、短い時間でも、いらなくなったものをなくす、まるで生物学の“用不用説”のごとく、わたしたちの体も変化しているのでしょうか。

    参考文献

  • (1)内閣府、高齢社会白書、平成17年.

  • (2)厚生労働省、不慮の死亡統計、平成21年.