ベトナム、縫製産業に危機、他国との競争激化
https://www.digima-news.com/20160930_7556
ベトナムの縫製産業が苦境に陥っている。
2016年通年の売上は 2.5~3%増 を予測しているが、上半期は売上が伸びず、8月以降は発注が予想以上に落ち込んでる。
大規模市場では、インド、カンボジア、パキスタン、ミャンマーからの衣類の輸入が増加しつつある。 EUへの縫製品輸出額は、2010年にはベトナムはカンボジアの2倍だったが、2015年にはカンボジアがベトナムを逆転した。
カンボジアとミャンマーの生産コストは、1人1ヶ月当たり100ドルであるのに対し、ベトナムでは300ドルに上る。 なんとなくベトナムは安いイメージがあるけど、ベトナムの人件費は3倍なのだ!
経済のグローバル化で、市場が広がったので、コスト高のベトナムでも売上を伸ばせたが、世界不況で市場が縮小して 「ベトナム切り」 が始まったのだろう。 こうなると、競争力が弱いベトナムの輸出は一気に縮小する可能性がある。 しかし、これは繊維産業だけに限らない。
サムスンのスマホ生産中止でベトナムが危機 輸出用の主力拠点で打撃
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20161013/ecn1610131530006-n1.htm
世界不況に加え、サムスンのスマホは、ファーウエイ、ZTE、シャオミなどの中国勢に押されてシェアが急降下しているが、さらに 「ギャラクシーノート7」 が生産・販売停止になった・・・・
実は、スマホはベトナムの輸出額でトップなのだ。 「サムスンのスマホ組立て」 は工業力が低いベトナムにとって 「外貨の稼ぎ頭」 なのでベトナム経済へのでダメージは深刻だ。 ベトナムの 「外貨準備高」 は少ないので心配・・・・ (´・ω・`)