かわ遊び・やま遊び雑記

アユ・ワカサギ・ヒメマスなどの釣り情報と自然観察や山菜採りなど自然の中で遊び回った記録や雑記

早春期植物・・・

2018年03月10日 | 自然観察

啓蟄、そして春分(10日先だけどね)も過ぎると春本番になってくる。 この時期は、虫たちが活動を始め、春の植物たちも可憐な花を咲かせ始める! ↑ヤブツバキや↓キンギョツバキの赤い花が目立つね・・・


そして、雑木林の林床ではスプリング・エフェメラルと呼ばれるカタクリ、アマナ、アズマイチゲ、イチリンソウ(日本固有)、ニリンソウ、フクジュソウ、エンゴサクなどが可愛い花を咲かせるのだ・・・

早春期に葉を広げ3月下旬から4月下旬にかけて花を咲かせ、上空の落葉広葉樹が葉を広げ始める5月頃には実を着けて地上部が枯れてしまい、次の春まで眠りにつくという生活史を繰り返している。

春先の1~2ヶ月程の短期間だけ活動することから、スプリング・エフェメラルは「春の妖精」とか「春先のはかない命」と訳され呼ばれているのだ・・・

これらの植物の多くは北半球の3分の1が氷河で覆われていた時代(新生代第4期:1万~200万年前:氷河期)に寒く乾いた気候で生きていける植物として氷河の周辺部に生まれ、当時は地続きになっていた日本列島に気の遠くなるような長い時間をかけて移動してきたと考えられている。

氷河期が終わって、暖かくなった日本では本来の自然植生としては常緑広葉樹林(関東以西)が多いのだけど、農耕文化が発達して里山を肥料や燃料の採取の場として利用してきたため、二次林として明るい雑木林(落葉広葉樹林)がたくさん残され、暗い常緑広葉樹林の中では生活できないこれらの植物も生き残ってきたと言われているんだね・・・

つまり、日本列島では人間活動を利用して生き残ってきた植物なんだ!

我が家でも栽培品種で八重咲きだけどフクジュソウの花が咲いていた・・・


ワカサギ釣りばかりに行っていたら葉が伸びてそろそろ終わりに近づいていた!


そしてカタクリはほとんどが蕾の段階だけど・・・

数輪が咲き始めた・・・


野草は自然の中で見るもの・・・という考えなので、家で栽培することは無いのだけど、このカタクリは数十年前に鉢植えの3株を知人から貰ったものを地植えにして置いたら数十株に増えてしまったのだ!


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