【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

山田洋次監督「隠し剣 鬼の爪」(2004年)

2017-12-10 10:43:48 | 映画

           

  山田洋次監督は、1969年から始まった「男はつらいよ」シリーズで有名ですが、若いころにはドタバタ喜劇を多くとり、また夜間学校をあつかった「学校」シリーズでもいい仕事を残しています。忘れてならないのは、藤沢周平の小説を題材にした作品です。この「隠し剣 鬼の爪」はそのひとつです。

 「隠し剣 鬼の爪」とは主人公の片桐宗蔵が使った秘伝の小さな剣です。

 宗蔵を演じた永瀬正敏さんのストイックな演技が光ります。きえを演じた松たか子さんもいいですね。

 舞台は幕末の東北、海坂藩。平侍の片桐宗蔵(永瀬正敏)は、母の生前に奉公人だった百姓の娘・きえ(松たか子)との心の交流がひとつのテーマです。

 もうひとつの大きなテーマは、海坂藩江戸屋敷で謀反を働いた罪で郷入りの刑に処された狭間弥市郎との確執です。この事件とは、弥一郎が牢を破り、百姓の家に人質をとって立て籠もりました。弥市郎は藩内きっての剣豪。そこで、大目付の甲田は彼と同じ剣術指南役・戸田寛斎の門下生だった宗蔵に討手を命じます。宗蔵は弥市郎との戦いに挑みますが、弥市郎の命を奪ったのは付近を包囲していた鉄砲隊の放った銃弾でした。

 その前日、家老の堀(緒形拳)が夫・弥市郎の命乞いにやって来た桂(高島礼子)の体を玩んだことを知った宗蔵は、ふたりの無念を晴らすために、戸田から授かった秘剣“鬼の爪”で堀を暗殺します。

 侍の道を捨て蝦夷へ旅立つ決意をした宗蔵は、きえに胸に秘めていた想いを伝え、きえも宗蔵の気持ちを受け止めるのでした。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿