【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

ルキノ・ヴィスコンティ監督「夏の嵐」(イタリア、121分、1954年)

2017-02-18 22:08:03 | 映画

                    
 
   舞台は1866年,オーストリア占領下のヴェネツィア。フェニーチェ歌劇場でオーストリア軍のフランツ・マーラー中尉(ファーリー・グレンジャー)と反占領軍運動の指導者ロベルト・ウッソーニ侯爵(マッシモ・ジロッティ)が対立、決闘騒ぎになる。リヴィア(アリダ・バリ)は従兄のロベルトに、決闘の申し出を断ることを勧める。決闘は回避できたものの、フランツの密告でロベルトは逮捕され、流刑となる。リヴィアは夫のセルピエーリ伯爵に助けを求めたが、拒否される。夫婦仲は冷え切っていた。 

  その夜、フランツと再会したリヴィアは甘言で言い寄られ、恋に落ちる。秘密の部屋を借りて逢瀬を重ねる2人。ところがある日、約束の時間にフランツが現れない。リヴィアは彼の宿舎に行くが、フランツの姿はなく、仲間の将校から彼の遊び癖を聞かされる。やがて開戦。リディアはフランツに会えないまま、夫とアルデーノへ行くことになった。 

  そこへ突然フランツが現れる。リヴィアの愛が燃えあがる。リヴィアはフランツ愛しさのあまり、ロベルトから預かった義援金を医者の賠償費用のために渡し、除隊を願う。リヴィアは彼を追ってヴェローナへ行くと、フランツは変わり果てていた。あろうことか、彼は娼婦のクララを彼女の前に立ちあわせ、口汚く罵る。ショックを受けたリヴィアは怒りから軍に除隊の秘密を伝え、フランツは銃殺刑となる。リディアンの狂気ともいえるすさまじい怒りが伝わってくる。

 全体の主要な箇所では、マーラーの交響曲7番が流れている。

         


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