ニセコのダチョウ牧場(第2有島だちょう牧場)

ダチョウの孵化から解体まで行い、命を頂く事、牧場を営む事で得た、学びや気づきを記録しています。

牛の糞尿にまみれても心地よいのと感じるのは不思議なものです

2017年09月12日 | 日記
牛舎では牛の糞拾いをします。敷いている草の上から糞だけを淡々と拾い上げます。
お母さん牛に寄り添う子牛がびくびくしながらこちらを見上げています。お母さんはこちらにかまわず草を食んでいます。
子牛を呼ぶ親牛の声がしつこく響いています。尻尾を振って草を食んでいる牛のおしりには糞がこびりついています。見渡せばいたるところに糞はこびりついています。
柵をまたごうとすれば、必ず糞に触ります。作業着にも糞が付き、体から臭いが出てきます。単調で汚く、臭い作業です。
糞の様子を見て牛の健康状態を考えながら、淡々と拾い続けます。長靴や体はいつの間にか糞まみれになり、少し疲れを感じます。
多くの人にとって、楽しい仕事に聞こえないのではないのでしょうか。
しかし、広い牛舎の片隅で牛たちに囲まれながら、黙々と糞を拾う作業はとても心地よいのです。
なぜでしょう。
わからないのですが、きっと、なにか美しく心地よいものがこの仕事にはあるのでしょう。
今も、体中から漂う牛の糞尿の臭いを感じながら、満足げにこの文章を書いているのですから、不思議なものですね。

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