大学に落語研究会があるが大衆演劇研究会が無いのはなぜか? | 紀州屋良五郎 ☆大衆演劇・上方芸能☆情報系ブログ

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まいどおおきに~思いつきメモでおます


まったく無いわけではなく芽生えはある。

京都造形大学には女性だけの桃色女剣戟団があり、卒業生がすでに浪花劇団で活躍されている。

九州にも長崎国際大学の大衆演劇・九文座というサークルがあるらしいが詳しくはわからない。


また、大阪の阪南大学では大衆演劇のゼミがあり、フィールドワークとして、梅南座やオーエス劇場で観劇をしている。

しかし、ごく一部だ。


ところが、同じ大衆芸能でも漫才のナイツは大学の落語研究会出身だし、上方落語においては協会会長を筆頭に落語研究会出身だ。


近い将来、大衆演劇も大学や高校にクラブや研究会ができたり、大学祭で劇団の公演ができれば新しい沃野が開けるだろう。


若い人の関心を集める企画、展望を今描かないと未来は開けない。


雑誌カンゲキが行っている「街にでる旅役者」の企画は髙く評価する。まだまだ、狭い大衆演劇のファン層、以外と知られてていない旅役者・大衆演劇。

大衆演劇の役者に吉本芸人や松竹芸能養成所出身がいてもいいし、大学や高校の演劇部出身がいてもいい。いや、劇団側からそういう道筋を作るアプローチがあってもいいのではないか。


まぁ、いずれにせよ今こそ、打って出る時だ。ラジオ出演もいいだろう。ライブホールや小屋、センター以外の場所での公演(野外の小屋掛けで四谷怪談なんかおもろいやんか)も実験的に試みるべきだ。


一方、後継者の育成についても劇団の方も異業種から参入出来るオープンなありかたが求められる。


座長の息子しか座長になれない狭い世界には優位な人材は来ない。ここは、歌舞伎の世界を見習う必要性はまったくない。あらゆる芸能の集大成の世界こそ大衆演劇が生き残った原点なのだから。


血縁型から能力主義へと変化していったところが生き残るのではないか。