緑のラベルのコーラと「ミステリ蔵出し」スタート | ☆やまぐーの夜な夜なブログ☆

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パリで単身赴任中。
日々奮闘中の料理、本の感想、色鉛筆画、パリの生活などを徒然に書いていければ・・・。


イギリス滞在もはや2週間、カラダの大部分がビールとコーラで構成されつつあります(●´Д`●)。

  
さっきスーパーで見かけて買ってみたのが緑のラベルの『コカ・コーラ ライフ』

帰ってきて調べたところ、イギリス政府の方針(!)に従い、肥満対策として9月に発売されたコーラで、ステビアから抽出された天然甘味料を使用し、砂糖の量は少なく、カロリーも抑えてあるとのこと(゚o゚)。



炭酸や香りは弱めで、味もナチュラルで優しい感じかな(^・^)。

刺激と甘さを求めるなら物足りないかも。

日本ではまだ発売になってないのかな?



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浅く広くいろんな分野の本を読んでいますが、ミステリは小学生の頃から読み漁っていて、これまで国内ミステリ約900冊、海外ミステリ約800冊を読んで、いよいよ自宅にも実家にも置くスペースがなくなってきましたσ(^_^;)。

謎解き、犯人当てを目的に読んでいるわけではなくて、小説としてのミステリを楽しんでいる感じで、ウィットに富んだ会話や爆笑のマシンガントーク、はたまた泣ける話など、ミステリにもいろいろあって、どれだけ読んでも飽きません♪。

最近はミステリに割く時間こそ減ってきましたが、集めているシリーズだけでなく新シリーズの開拓もしながら読み続けています。


そんなわけで、蔵出しシリーズの一環として.国内・海外ミステリを作家もしくはシリーズごとに紹介する『ミステリ蔵出しシリーズ』を始めたいと思います(^o^)。


第一回の今日は、海外ミステリ作家の中でも最も好きな作家の一人、クレイグ・ライスを紹介します。


クレイグ・ライス

アメリカの作家。1908年生、1957年歿。シカゴに生まれ、1939年に不滅のユーモア連作、酔いどれ弁護士マローン物の第1弾『時計は三時に止まる』を発表。都会的センスと、広報係・新聞記者・ラジオ脚本家・プロデューサーなど豊富な職業経験を生かした旺盛な執筆活動を続け、1946年にはミステリ作家として初めて〈タイム〉誌の表紙を飾った。代表作は『こびと殺人事件』『第四の郵便配達夫』など多数。【東京創元社HPより】


ユーモア・ミステリの傑作「酔いどれ弁護士マローン」シリーズの記念すべき第一作『時計は三時に止まる』と最高傑作の呼び声高い『大はずれ殺人事件』、そしてノン・シリーズの名作『スイート・ホーム殺人事件』の(大昔に書いた)感想は以下のとおりです。

しかし、昔書いた感想と購入した当時のカバーデザイン画像を探してくるのが予想以上に手間なので、『ミステリ蔵出しシリーズ』はかなり不定期な投稿となりそうです(・・・と第一回からすでに音を上げていたりして(^_^;))


【酔いどれ弁護士マローン・シリーズ】
  1.時計は三時に止まる
  2.大はずれ殺人事件
  3.大あたり殺人事件
  4.暴徒裁判
  5.こびと殺人事件
  6.素晴らしき犯罪
  7.幸運な死体
  8.第四の郵便配達夫
  9.わが王国は霊柩車
  10.マローン御難
  11.マローン殺し



『時計は三時に止まる』クレイグ・ライス(創元推理文庫)


【ジェークは半ば呆れていた。今日はディックが駆け落ちをやらかす日。だが肝心の相手が姿を見せない。やむなく先方を訪ねてみれば屋敷は警官だらけ、おまけに彼女は殺人容疑で逮捕されたという。陳述が凄かった。事件のあった午前三時に、時計がいっせいに止まった?頭を抱えたジェイクは旧友のマローンに弁護を依頼するが…。ユーモア・ミステリの名シリーズ、ここに開幕。】


クレイグ・ライスの心優しき酔いどれ弁護士J・J・マローンシリーズ第一弾(1939年)です。のちに、マローンの親友で元新聞記者のジェークとその妻ヘレンのジャスタス夫妻を加えたトリオの活躍が人気を呼び、その洗練された構成、洒落た会話、絶妙に融合されたユーモアで、ライスは“ユーモア・ミステリの女王”と呼ばれるようになります。本シリーズの傑作は、『大はずれ殺人事件』や『大あたり殺人事件』ですが、第一作である本書はマローンの雰囲気も少し違っていますし、ジェーク&ヘレンとの関係も今後を期待させる感じで描かれていて、やはりまずはここから読むのがシリーズ全体を楽しめそうです。とにかこの3人、飲む、飲む、飲む!! 酒の絡んでいないシーンを探すのが難しいぐらいに飲んでいます。そして名探偵マローンのそばにいるヘレンとジェイクがまあとにかく危険なことばっかりしでかします。 さらに舞台がニューヨークじゃなくて古き良き時代の粋な雰囲気をかもし出すシカゴなのがいいです。 僕の大好きなマローン・シリーズの第一作、ぜひご一読ください!!




『大はずれ殺人事件』クレイグ・ライス(ハヤカワミステリ文庫)

   


【ようやくのおもいでジェークがヘレンと結婚したパーティの席上、社交界の花形、モーナが”絶対つかまらない方法で人を殺してみせる”と公言した。 よせばいいのにジェークはその賭けにのった。なにしろ、彼女が失敗したらナイト・クラブがそっくり手に入るのだ! そして翌日、群集の中で一人の男が殺された……弁護士ジョン・J・マローンとジェーク、ヘレンのトリオが織りなす第一級のユーモア・ミステリ。】


クレイグ・ライスの「酔いどれ弁護士マローン」シリーズ2冊目の紹介です。あいかわらずマローン、ジェイク&ヘレンのトリオはいつも誰かが酒を飲んでます(^^)。もちろんユーモアも全開です! これと次作の『大あたり殺人事件』がライスの代表作と言われることが多いですが、その評判に偽りなし! 2冊ともお奨めです。訳者の小泉喜美子さんは「この2冊が日本で出版された当しないのかと早川書房に訊いたところ、出したいけれどもあまりに売れないのでという返事で、私としては大げさに言うならば日本の読者の文明度を疑ったことがあります。・・・(中略)・・・日本でクレイグ・ライスの本が売れないのは、いかに“子供の”読者が多いかという証明であります。肉体年齢だけは重ねても娯楽という面ではいっこうに成人しない人たちが彼らの幼稚な価値観に後生大事にしがみついている限り、日本では“暗く、マジメな”ミステリはもてはやされても、クレイグ・ライスが喝采される日は来ないでしょう。」と嘆いていたそうですが、さて、はたして“大人の”読者は増えたのでしょうか・・・?





『スイート・ホーム殺人事件』クレイグ・ライス(ハヤカワ・ミステリ文庫)


【カーステアズ家の子どもたち、14歳のダイナ、12歳のエイプリル、10歳のアーチーは、勇んで探偵に乗り出した。お隣りのサンフォード家の奥さんが射殺されたのだ。でもおかしい。銃声は二発聞こえたのに、被害者が撃たれたのは一発だけ。そしてサンフォードさんの旦那さんも姿を消して…ミステリ作家のお母さんを有名にするために、子どもたちの大活躍が始まった! ほのぼのユーモアたっぷりの本格ミステリ、新訳で登場。】


クレイグ・ライスの名作『スイート・ホーム殺人事件』です。僕が読んだのは長谷川修二訳の写真のものでしたが、現在は羽田詩津子さんの新訳が出ているんですね。お母さんのために3人の子供達が犯人捜しにドタバタの大活躍をするコージー・ミステリです。事件だけではなく、いつのまにやら目的が母親のロマンスにも一役買うことに・・・といったところも微笑ましく、楽しく読めます。作品全体の雰囲気がとてもよく、読了感も心地よい一冊です。



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