仕事から帰ってきて、明かりがついていたのでそのまま娘の部屋に行ったところなにやらお絵かき中でした?ちょっと娘の画風と違うと感じたので、ただいまの挨拶のついでに何の気なしに
「珍しい感じの絵を描いてるね」と話しかけたら、それからあとが大騒ぎになりましたーー
まあ、要は今は絵に集中したいので邪魔すんなってことだったのですけどね。
でもこちとらなんの悪意もあったわけじゃないです。たまたま娘の絵に関心を寄せた、ただそれだけなんですよ。
なのに随分と腹を立てられましてね、こっちだって仕事だったのですから、たまには夕飯の支度の手伝いくらいしてもらいたいし、なんでそっちの都合に合わせなくちゃいけないんだ?って言いたくもなろうというもんです。
まあそれ以上突っ込まないで夕飯の支度してたら手伝いに来てくれたのはいいんですが、
「邪魔が入ったから絵を描ける気がしなくなった」とぷんすかしてるじゃないですか?
えええ??それは理不尽でしょう?私もそこまでいちゃもんつけれたら黙ってはいられません。
「それはそちらの感じ方の問題であって何か悪いことした覚えはないけど?」
と抗議したわけです。
「でもママってよくそういうことあるんだもの。」
と娘。
ふと私も今日別件で似たような忠告を受けたばかりだったので、もしかしてこれは何か大事なことなのかも?と娘の言うことに耳を傾けることにしました。
しかしやっぱりかなり理不尽には違いありません。なにしろ「勝手に入ってきて私の絵をけなした」というのです。正真正銘誓って私は絵を貶してはおりません。珍しい絵柄だったので、軽い気持ちで聞いてみただけです。
「それって何の言いがかりよ?」とこっちが腹を立てる番です。
「いつもママってそうなのよ。関心持つならちゃんと最後まで付き合って。でなければ邪魔しないで!」
「こっちは帰ってきたばかりじゃん。バックくらい置きに行くわよ。それにひと段落するまでちゃんと話は聞いたよ。」
「今日はそうだけどいつもは違うじゃん!」
「はああ?それは単なる被害妄想じゃないの?どうしてそうなった?どうしてそんな風に感じたの?」
と突っ込みました。
「あー確かに何も変なことは言われてないわ。でも今日は全然うまく絵を描けなくて苛立ってたところにママが来たからそれまで私の頭の中で自分を非難してたのが、まるでママが自分を非難しにきたように感じたの」
「自分が褒めてほしいのは別の絵だった。」
「その子以外を褒められるなんて私にとっては全くうれしくないの。別の子を褒めた時点で私は怒りがこみ上げるし、その子の敵だって思うのよ」
「そんなことテレパシーもない私にわかるわけないでしょ?それを人に求めるのは単なるわがまま、押しつけよね?」
「それはわかってる。でもそう感じたのよ。私だって聞かれなきゃ言わなかったわ」
「そうか、まあそれは理解できる気がする」
こうやって娘はちゃんと自分の感じ方を正直に伝えてくれるので私も納得できることが多いんです。
「じゃあ私は二度とあなたの絵については話さないし、触れないよ」
「いやそういう意味でもないの。ちゃんと完成してお披露目したときに感想を言われるのは構わないの。途中経過でいろいろ言われるのが嫌なの」
「いろいろなんて言ってないけど」
「でも中途半端に覗かれるのはいやなの、関わるなら最後までやれ!って言いたくなるの」
「完成してからここはこうしたほうがいいとかアドバイスされるのは嫌じゃないの?」
「それは構わないの、やるだけやった後だし、自分でも満足感あるから、ああここを直せばいいんだねって、ほかの人の話を聞く余裕があるの」
「そこで気持ちにゆとりが生まれるんだ」
「そうなの、でもね、正直自分に対しては何を言われても腹も立たないんだけど、自分の愛情込めて創り出した作品にいろいろ言われるとね、ものすごーく腹が立つの。怒り心頭でそいつに爆弾落としたくなる」
「ええええーー?ひどいー」
「でも他のイラスト描いてる絵師さんのアドバイスはちゃんと聞けるのよ。そうじゃない人に言われると腹が立つだけ。きっとそこまで真剣にかかわってないと感じるからでしょうね。」
「そういうものかあ?」
「それで、人が近寄るだけでこの人は私の悪口を言いに来た!って思っちゃうのよ。もちろんそれは私の被害意識なんだけど」
「つまり私のかわいい子に寄るな触るな近づくなってこと?」
「まあそういうことね。ものすごく愛情があるからほかの人に軽々しく触れてほしくないの」
「でもさ、自分はどうなの?人の絵に感想を言ったりしないの?」
「そういう時はその人の絵を何度も見るの。するとここは一番頑張ったなーっていうポイントが見えてくるからそこだけを褒めるの。当たり障りのない範囲でね。」
「でもさ、そんなのその人のためにならないんじゃない?ココはよくないとか直したほうがいいとかあるでしょ?それはどう指摘するの?」
「ああーーそういう部分はね、本人が一番よくわかってるところなのよ。だからそんな余計なことわざわざ言わなくてもいいの。本人がわかっていて克服しようと努力してるけどどうしようもない部分なんだから、他人があれこれ言ったらブチ切れるだけよ。来るぞ来るぞって身構えてるから、うっかりその地雷踏むと爆発するわけ。」
「なるほど!」
「もちろん、他人の意見は参考になるよ。でもそれはよほどの信頼関係がないとね。野次馬のは聞く気になれない」
「それでも言いたいときってあるじゃん。そしたらどうするの?」
「信頼関係を全部ぶち壊す気なら言ってもいいけど・・・効果はないのだから不毛なだけね」
「じゃああなたと私の間に信頼関係はないってこと?」
「絵に関してはねーー」
「・・・・・・・(^^;)」
「例えばさ、大ちゃんのものすごい演技に感激してる時に、ほかの子を褒めててさーー。あとからこの子も良かったけど大ちゃんもいいよね。とか言われても全然嬉しくない!
むしろこいつ大ちゃんアンチだ!排除せねば!!ってなるよ」
「ええええーー?そういうもの?」
「でも信頼関係ある人から同じこと言われたらうんうんそうだよね!ってなる。大ちゃんが大好きってわかってるママが同じこと言ってももちろん気にしない。」
「でもさ、そっちはそうかもしれないけどこっちの感情はどうなるのよ。いつも相手に調子ばかり合わせられないよね?」
「どう感じようが何を言おうが自分は悪くないし、相手も悪くない。でも信頼関係は壊れることがある。つまり何を言ってもいいけど壊したくないなら時と空気は読め!ってことよ。」
「なるほど、そっかあそれはまあすんごく納得した。」
勝ち負けの話じゃないんですけど、やり込められた気分?
この話は創作でも何でもなく、もちろん娘に自分の話をしたわけでもないのに、たまたま今夜夕飯を作りながらの話がこういう流れだったのです。私自身の疑問の答えが別方向から返ってきた気がしました。
やっぱりこの世はバーチャルリアリティ?って疑いたくなるほど私にとってタイムリーな対話でした。
娘の話を聞いてるとそれぞれに人にはわからないくらい愛情をもって大切にしてるものがあり、それに安易な気持ちで関わってほしくないんだという気持ちはわかる気がしました。
地雷に触れたくて触れるわけではないし相手に悪気がないのはわかっていても、触れられたら泣くほど抗議したいことがあるんだってね。
逆に私は自分のお宝ともある程度距離を保つのが互いを尊重することだと信じてる部分があるんです。
誰が何と言おうと大ちゃん大好きになにひとつ傷が付いたりしませんから、それは鉄壁!
でもそれが却って無神経につながり、人のテリトリーをうっかり踏み荒らしてることもあるんだなあって自覚しました。
娘ももちろん一方的に自分の感情を主張するのはわがままにすぎないと分かってるんで、あとから随分と私に気を遣ってくれました。こういうところは彼女のほうが大人だなって感じます。
日ごろ気を遣いまくってるつもりの対家族でもこうなんだから、不特定多数がご覧になるブログ内では私なんてむちゃくちゃ反感かってるだろうなーー
いままでさぞかしあらゆる人の心の中で爆弾落とされてきたに違いないんですが・・・
でもやっぱりブログ書くのはやめたりはしません。時に誤解を招いたとしても私の心に一点の曇りもないのは確かなんですもの。どのスケーターも好きには変わりない。大ちゃんがいるから誰かの一番に寄り添うとは言えないけど、でも他のみんなも期待して応援してるのには間違いないのだもの。中途半端に関わったら迷惑だとしても、スケートの長い歴史の中で各選手がどんな変化を遂げたか知ってるからこそ、今よりももっと!と願うのは止められないのだもの。
それに娘も言ってたけど完成した、できた!って思えたときのアドバイスはちゃんと聞き入れる余裕があるって。だからやっぱり時は間違ってなかった気がするし・・・
鉄は熱いうちに打てっていうじゃん。あとからでは間に合わないことあるよ。
それにうちの母もよく言ってたけど普段めったに褒めない人から褒められるのってうれしい。それが本物!って気がするって。だから私も誰に対してもその時が来たら言葉尽くして絶賛します。そこに嘘はないです。私の感動を伝えたいです。これまでもそうでした。
そのためにやっぱりこの場所は大事にキープしていきます。もっともっと見識を広めて、より深くより広く、スケートを語っていきたいです。もちろん大ちゃん萌えもね。
大事な場所でもあるけどここは解放されてます。誰の大好き!をコメントで語っていただいていい場所なんでどなた様でもどうかご遠慮なくー
髙橋大輔さんを応援しています。よかったらポチっとしてね