氷艶に溺れておりまするぅーー!その2 | 高橋大輔選手と共に momokikuのブログ

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DAISUKE TAKAHASHI figure skater 高橋大輔 フィギュアスケーター 

d1sk_t終わってしまったー。
氷艶ロス…

最高に、楽しかった!!!
染五郎さん、キャスト、スタッフ、チームRABO、DRUM TAO、今回関わって下さった全ての方々に感謝感謝です!
ありがとうございました!!! #氷艶hyoen2017破沙羅 #氷艶2017 #氷艶

 


大ちゃんも氷艶ロスなんですね。本当にお疲れさまでした。そして改めて公演大成功おめでとうございます。言葉にできないくらい最高に素敵でいらっしゃいました。

私自身はロスどころかまだ公演を見続けているようで、寝ても覚めても義経様のお姿が脳裏に浮かんでまいります。
そしてたった2公演拝見しただけですが、もうすでにこの方々が愛おしい。お一人お一人に感謝の言葉をかけてその労をねぎらって差し上げたい。そんな気持ちで一杯です。

氷艶パンフレットからは皆様が真夜中から朝の5時までかけて練習を積み重ねてきた様子が伺えました。市川染五郎さんをはじめチーム一丸となってどれほど心血注いで来られたことか。それはすべて公演そのものに表れていました。すべてに彼らの本気が観て取れました。すべてに神経が行き届いたまさに神がかったショーでした。

それが決してファンの贔屓目だけではないことをせめてこのブログではお伝えできたらなーと思います。

というわけで私が観たものを最初から順を追ってできるだけ詳しく書き残しますんで、長文は覚悟しておいてくださいまし。

ってことで早速参りますね。


◆プロローグ

まだ会場の明かりを残したまま公演は始まります。氷上に出てきた童たち。思い思いにジャンプしたりスピンしたりして遊んでいます。そこに天から一冊の本が降りてきます。
我先にそれを手に取り開いてみると、西側の巨大スクリーンに本が映し出され、表紙には「破沙羅草紙」と書かれているのがわかります。

すると会場は暗くなり、氷の上にはキラキラとした光の玉が飛び交います。子供たちは空想の世界に旅立ったのです。お伽の巫女たちが登場し踊り始めます。

10メートル近くあろうかというスクリーンの上方、つまり天空から光り輝く神々しい女神が姿を現します。
荒川静香扮する女神「稲生」は子供たちに伝えます。

「わたしは夢、お前たちに破沙羅の夢を見せてあげよう」

幕間から暗色の衣に全身を包んだ市川染五郎と高橋大輔が登場します。
破沙羅草紙の登場人物たちです。

左端に仁木弾正、右端に源義経、中央に女神が降り立つと一層高らかに音楽が鳴り響き、スクリーン一杯に三人の姿が映し出され、壮大な物語の始まりを告げます。

私は正面向かって右、つまり北アリーナに座ってたので、この時の大ちゃんの顔は良く見えました。
姿を現したときからほとんど瞬きすらせず、完全に入り込んだ目をしていましたね。キリッとした男前のすこぶるいい役者っぷりでした。

なにせ普段は柔らかい感じの大ちゃんを見慣れているものですから、甘さを一切感じさせないその姿は私には新鮮でした。もっともこの方はスイッチが入ると誰よりも怖い人だと存じてはおりますがね。

◆第一幕 第一場 日向高千穂の場

氷艶のパンフレットにはあらすじが書いてありますので場面転換はそのタイトルをお借りしますが、あとは私が観たままなんでテキトーです。なので例によって記憶違いがございますがお許しを。

ここは氷の国。リンク中央に立つのはこの国を治める「国つ神 猿田彦」です。演じるのは中村亀鶴さん。歌舞伎役者では唯一「善」の側の人物です。朗々たる声で自己紹介し、今度国を治めるにあたって天つ国から瓊瓊杵尊をお迎えするから準備をするようにと妻に命じます。

妻の天鈿女命を演じるのは村上佳菜子ちゃんです。足首に巻いた鈴をリンリンと鳴らして元気に踊ります。彼女はどうやら召喚能力があるみたいです。
弾むようなエネルギーあふれるスケーティング、自由闊達で気持ちの良い滑りです。いろんなことから解放されて生き生きと演じてるのがわかります。表情もとってもいいですねー。

出迎えの舞に誘われて、天つ国から織田君演じる瓊瓊杵尊が下りてきます。
そして佳菜子ちゃんとしばし一緒に扇を手にして舞を舞うのですが、さすが織田君、やんごとなき君(きみ)の雅な滑りを体現していました。金の大きな扇を持ちながら滑るのは空気抵抗があるし相当大変でしょうが、違和感を感じさせない優雅な舞。織田君、二枚目役も似合ってるよー!

猿田彦が氷の国の宝である鏡を捧げ、国を守っていただくようにお祈りすると、瓊瓊杵尊は氷の国の神になることを快く引き受けます。
そして瓊瓊杵尊のもとに更にめでたいことに二人のお姫様が妃になるべくやってくるのです。

姉の岩長姫と妹の木花開耶姫です。
笑也さん演じる岩長姫には永遠の命があり、彼女と契ればこの国はとこしえに安泰というわけです。その舞ちゃん演じる木花開耶姫はまんま見た目通り、春の花盛りのような美しい姫様です。どうやら妹は姉のおまけっつーか、侍女となるべく一緒に嫁いできたようです。まあ織田君!なんというモテモテぶり。

この二人が台座に乗ってそろそろと幕間から登場したときはまるで雛人形のようだと思いました。お二人とも華やかな衣装をまといとてもおきれいです。

木花開耶姫は姉の岩長姫の手を取り静々と瓊瓊杵尊のもとに連れていきます。が、その時からすでに織田君の目はずっと舞ちゃんにくぎ付けです。まあ、わかるけどねー。

3人はしばし祝儀の舞を舞いますが、岩長姫の目を盗んで織田君は舞ちゃんの手を取ります。

え?でもお姉さまが・・・

舞ちゃんは眉をひそめて困惑した様子、姉を気にして戻ろうとしますが、それでもアプローチしてくる織田君に逆らえません。二人の仲は急速に接近し、気が付けばお姉さまはほったらかしで二人で踊ってばかり。

岩長姫が二人に気が付いて傍に行こうとすると、何事もなかったようにスーーっと二人は離れていきます。間を岩長姫が通り過ぎれば、その背後で再び密会してるのです。まあーーこれはひどい!

仲間外れにされてじっと佇んだまま、首だけやや横に向けてその様子を背中越しにうかがう岩長姫。

さぞや憤怒や嫉妬に満ちた醜い顔になってるのかしら?と私は注視しておりましたが、そこまで表情を変えてたわけではありません。しかし全身から昏いものが立ち上がっている気配は感じました。

歌舞伎など実際に見たことのないので偉そうなことは言えませんが、古来の日本女性って割と感情を表に出さず、我慢に我慢を重ねるじゃないですか。だからここでいきなり怒ったりはしないんですよね。
じっと耐えて耐えて、耐え忍んでさえいれば、いつか分かってくださる時も来ると信じてまた忍ぶ。

それもひとえに愛しの御君のため

という心情をどこまで表情に表すか?は女形さんのさじ加減だと思います。さすが笑也さん、このような大舞台でもその辺はいつも通りの演技にこだわっていらっしゃるように思いました。

まあこういう繊細な演技はもちろん遠くから見えるはずもありませんから、どうかカメラで追っておいてほしかったですね。やっぱ絶対に映像化してほしいわ。

瓊瓊杵尊は所詮いいところの坊ちゃまに過ぎません。岩長姫の健気な心を踏みにじり、目を盗んでの逢引きだけに飽き足らず、君だけがわが妻!木花開耶姫さえいれば永遠の命なんて要らないと、二人手に手を取って駆け落ちしてしまうのです。「

猿田彦が気付きます。

「やや、なんと!瓊瓊杵尊様と木花開耶姫さまが駆け落ちなされたー!」
「これは困った、後を追わねば!」

駆け出した部下に

「俺が履いてるのはスケート靴じゃないんだぞーー」

と慌てましたが、台座を手配してくれた若妻の天鈿女命に「ありがとね♥」なーんてデレデレしちゃってるし、いまいち事の重大さに対して緊迫感はありません。

ふん!猿田彦、あなたも若いほうがいいのね?どいつもこいつも揃って若い女に現を抜かしおって!!(劇中ではそうは言ってません、私の心の言葉です)

◆第一幕 第二場 仁木弾正の場

あまりのことに呆然と立ち尽くす岩長姫。

自分には最大のチャームポイント「永遠の命」があるから、と思わばこそ心の余裕があったのに、それをあっさりと投げうたれては存在の全否定ではありませんか。

まあ悔しい、きーー悔しいー!!おのれ瓊瓊杵尊、木花開耶姫!きっとひっとらえて目にもの見せてくれようぞ!いいわ!氷の国なんて闇に閉ざしてこの私が支配してくれるわよ!

今まで感情を抑えつけてきた分、かわいさ余って憎さ百倍。怒髪天を衝く勢いで怒り狂う岩長姫はその勢いで歌舞伎の国の大悪党仁木弾正をこの世によみがえらせます。

いやここはもう浮気者の二人の事なんて忘れて一人氷の国で自立する最大のチャンスですが、ここでまた悪い男に頼っちゃうのが姫様なんですね。

天地に響き渡る雷の轟音と共に稲光が走り、渦を巻く紫の炎のなかから仁木弾正が出てきます。

歌舞伎の国でせっかく悪逆非道の限りを尽くして来たのに、いつも最後には善人輩に成敗されちゃって無念至極だったんだー。今は岩長姫によみがえらせてもらえてとっても幸せだよー。と感謝した後、かくなる上は奴らに復讐できるチャンスだし、世界征服のために俺頑張るよ!

というようなことをかっこよく口上で述べ、氷上に降り立った彼は早速力を振るいます。

手と手をつなぎ必至で逃げる瓊瓊杵尊と木花開耶姫、しかし背後から強烈な力で引っ張られているかのように中々前に進めません。この逃げたくても逃げられない表現が織田君も舞ちゃんもとっても上手でしたね。後ろに引きずられるようにバックで滑ってから、前のめりに数歩ステップを踏み、また後ろに下がっての繰り返しなんですが、まるで本当に魔力が使われてるみたいに見えるんです。

こういうのでスケーターの持ってるテクニックてわかりますねえ。お二人とも一杯練習したんだろうなあ。

で、結局舞ちゃんが転んでしまい、織田君がそれをかばって助け起こそうとしてる間に、背後から追ってきた追手に二人とも囚われて、国を治める宝物の鏡も奪われてしまいます。


ああー万事休す。

憎い二人を捕らえて復讐を果たした岩長姫は大喜び、仁木弾正と互いの名を呼びあい、わはは、おほほと高らかに笑いあい、わがものとなった氷の国を練り歩きます。

昼公演、遠方のS席からだとこのシーンはいささか冗長に思いましたが、アリーナで見たときはやっぱり良かったですね。上体を全く揺らさず宙を浮いているような笑也さんの滑り。アイスホッケーならではの滑り方なんだそうです。パニエみたいに膨らんだスカートなんで足元が見えないし、まるで魔法を使って移動してるように思えてきます。

一方の染五郎さんは黒のマントを翻しながらの堂々とした滑り。このキング&クィーン感がファンタジックでディズニーっぽいんです。二人がスケートしてるお姿は歌舞伎ファンの皆様への見せ場でもありますね。楽ではお二人にひときわ熱い拍手が贈られていました。

そして最後は二人一緒にふわふわと天に昇っていきます。
月光に照らされてスクリーンにはブランコに乗った二人のシルエット、氷の上にはネズミの影が映し出されます。
鏡を手に入れたからには世界はわが物と、抱き合いながらの空中散歩。
これはなかなかロマンチックでしたよ。でも染五郎さんも笑也さんも実は高所恐怖症なんですって。

宙乗りするのは苦手だそうです。だって高さは7,8メートルはあるでしょうからね。でも本番になると怖さは忘れちゃうんですって。さすがの役者魂!です。


ラブラブでなかなかいい感じだったよねーーあのまま二人で幸せになっちゃえばよかったのに。

と娘は感想を述べておりましたが、まさかここで話を終わらせるわけには参りません。
まだまだお話は続きますーー!


しかし私のほうはいい加減もう寝なくっちゃ。ではこの辺でまたねー!

 

 


  
 

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