THE ICEの名古屋公演の模様が放映されました。
あいにく中京地域限定ですが、TLにて少しはその模様を垣間見ることが出来ました。
楽日の真央ちゃんの挨拶と氷の上に座ったスケーターの面々を見て、ああこれで一つの時代が幕を下ろしてしまったんだな、と感傷に浸りました。
もっともこれはプロとして初のショーでもあり、これから始まる新しいステージの序章と位置付けられるべきですし、真央ちゃんもスケートを軸足としてやっていくという宣言をされてますので、一時のセンチメンタルに過ぎないと分かっております。
それにしてもこの面子の多くが試合プログラムを滑ることはもうないわけで、彼らが切磋琢磨しあった黄金時代はもう過ぎ去ってしまったんだなーって寂しく思う気持ちは抑えることができませんでした。
これほど華のある選手が揃った素晴らしい時代がそうそう続くわけもなく、今後のフィギュア界を想うとき、果たしてどうなってしまうのか?という一抹の不安は拭えません。
せっかくみんなで築き上げた日本のフィギュアスケート人気がこのまま衰えることなく、多くの子供たちが後に続くことを願っております。
さて、昨日上がったZEROキャスターの放送後記、高橋大輔さん編
髙橋キャスターの「SPOT LIGHT」こぼれ話。航空自衛隊のブルーインパルスを取材した際、愛称にあたるTACネーム"WELL"をもらったそうですが、その由来とは?
http://www.ntv.co.jp/zero/talk/2017/08/well.html
「飛行隊では「原点」がモットー。慢心すると事故につながるということから初心に返る!ということで、僕が初めてスケートを滑った「ウェルサンピア倉敷」の中から「ウェル」をとってこのTACネームというのを付けてもらいました。」
「WELL」というニックネームを付けてくださった飛行隊長。さすがちゃんと大ちゃんの経歴を調べた上で考えてくださったんでしょうね。
昨日もいいお話だなーと感じてさっそくご紹介したんですが、改めて映像を確認したらちゃんとヘルメットにも「WELL」と記してくださってるんですね。
ヘルメットにまでWELLの文字がーー!おおーーなんという心遣い。
これを見て全国のドルフィンファンがうらやましがり、ハンカチをキーーっと咥えるんじゃないかと心配です( ´艸`)
もっともこれは万が一の際の身元確認の意味もあるんでしょうけどね。
大ちゃんがこんな危険を冒してまでこの取材に挑戦されたのは、もちろんオファーされた際の乗ってみたいというご本人の意思が発端でしょうけど、自衛隊の広報に一役買うと同時に、フィギュアスケーターの身体能力の高さを証明する意図もあったと思います。
日本はともかく欧米ではやはり軟弱なスポーツという偏見の目で見られる事も多いし、歴代のスケーターがそれでずいぶん苦労したのは見聞きしておりましたからね。
ジョニー・ウィアーがなかなかカミングアウトに踏み切らなかったのも、自分のせいで後輩男子選手たちが奇異の目で見られるのを避けたかったからだと察しております。
でも14歳の少年スケーターが自殺に追い込まれたことにより、黙っているだけでは解決しないと考えて公表に至ったのでした。
過去の歴史や、こうしたことを何も知らずにただ悪戯にスケーターを偏見の目で見て、善と悪とにカテゴリ化し、本来の姿をゆがめて伝えようとする輩が大勢いることには、本当に腹が立ちます。
その努力と鍛錬の証は、こうやって大ちゃんが自らの肉体で実証して見せているし、真央ちゃんもあれだけ密度の濃い、ハードなプログラムをショーで披露してました。なまじっかな精神の持ち主ではやり遂げられない事ばかりです。
ちゃんと真っ当な目で観さえすればなんら曇りのないどころか、みんな日本の宝物のような素晴らしい存在だと誰もがわかりそうなものなのにね。
現役選手もそれぞれが自分の目標に向かって毎日頑張ってるわけですから、彼らに全く関係のない外野は黙ってみてればいいのにと最近は特に思います。
もっとも私がこんなところでぶつぶつ言っても聞く耳は持ってはもらえないでしょうし、何か事があれば便乗して悪意の輩も大勢出てくる、このカオス状態もまた五輪シーズンってやつなんですけどね。
世界トップを争える素晴らしいスケーターたちに恵まれすぎてちょっと慢心しがちですが、この状況は決して当たり前ではないことです。砂上の楼閣のように崩れ去ってしまうかもしれないのですよ。
守るべきは私たちの誇りです。
初心に返る。
「WELL」
大ちゃんは本当にいい名前をいただいたなあって思います。
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