先日放映された「髙橋大輔司会 ぼくらはマンガで強くなった 復活」ですが、その折に大ちゃんと対談された槇村さとる先生がフィギュアスケートについて語ってくださってる記事がリツイートされてきたので、こちらでも紹介させていただきます。
漫画家・槇村さとる「髙橋大輔の『白鳥の湖』が忘れられない」
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/figure/2015/04/13/post_482/index.php
そういう意味で、日本男子で好きな選手は髙橋大輔くんでした。彼の魅力は”ダンサー”なところです。ふつう「踊る」と「滑る」は違うもの。でも、彼の場合は、滑って移動していることをあまり感じさせないというのが、すごいところです。たいていはザーッと技があって、つなぎがあってという構成になりますが、彼は曲の中で生きてるっていう感じで、その境目がわからない。私は、彼を本当のダンサーだと思いますね。
本当にいい作品も多いですよね。シーズンごとにまったく違う曲にチャレンジするじゃないですか。私が毎年作風の違う連載をしろって言われたら結構困ってしまいますよ(笑)。
絵のタッチと同じように、本人の体が持っているタッチとか、調子というものは、個人それぞれ限られていると思うんです。合う音楽も決まってきて、みんな勝ちたいから、そういう曲を選ぶでしょう? でも、髙橋くんの場合は、曲と一体化して、自分のものにしてしまうことができる。この人はどれだけの表現力を持っているの!?と思いましたよね。
数あるプログラムの中でも(2007-08シーズンのニコライ・)モロゾフと作ったヒップホップ調の『白鳥の湖』は最高。あの超絶鬼ステップは、もう忘れられません。
一方で、(2011-12シーズンの)『ブルース・フォー・クルック』ではブルースで踊って、止まりそうなスケーティングをやることもできた。(エフゲニー・)プルシェンコもそうですけど、曲の中で止まることもできて、メリハリよく動ける人は上手ですよね。
※2015.04.13 スポルティーバから引用
大ちゃんといえば「白鳥の湖」ですかね、やっぱり。強烈な印象を与えた出世作ですものね。でも先生もおっしゃるように大ちゃんはどんな曲でも一体化することができるし、自分のものにしてしまいます。
こんなに多種多様なキャラクターを演じることが出来るスケーターは稀ですよね。
このところ休みの日が多かったので、PC内の整理を兼ねて大ちゃんのベストなお写真をセレクトしておこうと思ったのに、進捗状況はあまり芳しくありません(笑)
まあね、結局見惚れるだけだってわかってたけどねー。収穫といえばWindows10に最初からインストールされているフォトアプリがあるんですが、これがなかなか便利だってわかったくらいですかね。
キーワードで検索するとファイルの中から自動的にそれに当てはまる写真をピックアップして並べてくれるんです。もっともキーワードは何でもOKってわけではなく、アプリのほうで設定してるんですけどね。
スマイルって項目で自動的に作られたアルバムがあるんですが、私は最初何のことかよくわからず、アルバム名を付けろという命令に従って「幸せな生活」と適当にタイトルをつけておいたら、いつの間にか大ちゃんの笑顔のお写真が結構たくさん保存されてましてね。
ずらっと並んだそれを見るたびにまさに幸せな気持ちになれるっていうわけです。
お使いでない方にはよくわからない説明ですみません。つまりこんな感じです。
で、フォトアプリは人物もちゃんと見分けて自動で整理もしてくれるんです。それぞれの顔のアイコンをクリックするだけでピックアップできるんですけど、大ちゃんだけなぜかアイコンが何種類もあるーーw私なんて何着ていようが、髪の毛を染めていようがアイコンはひとつなのにね。
大ちゃんのふり幅の大きさがこんなところでも分かりますわ。
さて今日からいよいよ名古屋GPF開幕ですね。
宇野昌磨くんは大変調子が良さそうです。このまま良い演技をして五輪に向けて弾みをつけてほしいです。
ですがロシアはドーピング問題で国としての参加を認められないという決定がなされてしまいましたね。
メドベージェアの悲痛な訴えを読むと胸につまされますし、プルシェンコも自分だったら絶対に出ると宣言してます。一方でこれまた悲願のはずのヴォロノフ選手は国に対する侮辱であるから、自分はボイコットするとおっしゃったそうですね。
一人一人の選手によっても考えはさまざまですし、他国の人間である我々が一概に同情論を唱えるなど感情的になっても仕方がありません。
いくつかのネット記事を読んで、前代未聞の厳しい裁定に至ったのはそれなりの経緯があり、少なくともここで思い切って歯止めをかけなければこのままずるずるとドーピング禁止がただの形骸化した規則になりかねないという危機感を感じました。
ドーピングが禁止されるのは言うまでもなく選手の健康を守るためです。
第二に公平で正々堂々とした戦いの上で勝ちえたメダルこそが真実と言えるからです。
そのためにアスリートたちは日常生活に至るまで様々な制限を受けます。私が知ってるところだとかつてイナ・キョウコという日系のアメリカペア選手がドーピングの抜き打ち検査を拒否したため、100万ドルものとんでもない罰金を科せられることになったという事件がありました。
でもこれもイナさんの言い分はもっともで、職員が訪れたのは就寝前の深夜であり、彼女はたまたま取り込み中だったので職員の態度に相当気分を害してしまったらしいんですね。
しかしたとえ何があっても、喧嘩の真っ最中でも、あともうちょっとでラスボスを倒せるところであっても、ピグの豊作タイムだとしても!検査には応じなければならないのです。
昔から多くのアスリートが嫌な思いもしながら不自由な生活に甘んじても守ってきたルールを軽んじるわけにはいきません。
一方結論から言えばたとえ個人参加を望んでもロシアが出国を許可してくれなければ出られません。これには国の名誉がかかってるので、ドーピングに関係のない選手を考慮してはくれないでしょう。
1980年のモスクワ五輪ボイコットの際、柔道の山下泰裕さんが涙を流して記者会見していたのを思い出します。彼にとっては2回目のオリンピックへの挑戦で、これを逃がしたらまず次はあり得ないと考えられていました。実際4年後に代表に選ばれたのは山下さんだけです。
ロシアのフィギュアスケーターにとって4年はあまりにも長い年月です。やっとの思いでつかみ取れそうだヴォロノフさんの五輪切符はこのままだと手にできないうちに消え去りそうです。
私にとってもロシアのフィギュアスケーターは本当に本当に昔から大好きで、モイセーワ・ミネンコフ、ベステミアノア・ブキン、クリモア・ポノマレンコ、ウソワ・ズーリン、グリシュク・プラトフ ずっとずっとロシアのアイスダンサーを応援してきたのです。
私にとってはロシアはフィギュアスケートそのものといっても過言ではないくらいですし、2011年のモスクワワールドでリンクに日の丸を映し出して励ましてくれたあの演出にはいまだに感謝の想いがあります。
大ちゃんもそうですが異国の選手もその大きな懐に入れてくれて、わがことのように考え育ててくれた御恩あるフィギュア大国。
こうなったらできるのはやぱり個人参加を国に認めてもらうことくらいではないでしょうか。タラソワさんやミーシンコーチも心傷めて奔走されてるかと思います。
そしてGPFはとにかく気持ちの良い大会になることをせめてもの慰めとして祈ります。
スポーツを通して健やかな心身を育成する。その本道だけは選手、関係者だけでなく応援する側も踏み外してはいけないと思ってます。
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