無良崇人さん引退によせて | 高橋大輔選手と共に momokikuのブログ

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まだまだ寒さは残るもののすっかり春らしい陽気になりましたね。

長野では卒業式を終えたらしい若者の姿が街に溢れ、開放感いっぱいの明るい笑い声があちこちで響いております。

大ちゃんの誕生日だった3月16日、無良崇人さんもまた現役引退されることを発表しました。

 

浅田真央さんサンクスツアーにはレギュラー出演されますし、これでしばらくお別れというわけではないのですがどこか寂しいものですね。

また一人大ちゃんの後輩選手が引退されたのには歳月の流れを感じます。

 

私が無良君の滑りを生で拝見したのは彼が16歳の時に出場したNew Year Figure 2007 ジャパンスーパーチャレンジ(JSC)でした。表現重視で採点されるという試みのアイスショーです。

真央ちゃんがエアロと共演したことで覚えている方も多いでしょう。

トリノ五輪のトリビュートも兼ねていて荒川静香、プルシェンコ、スルツカヤがゲスト出演したという贅沢なショーでした。

 

もちろん私にとってのお目当ては大ちゃんのロクサーヌ。その驚異的な腰の細さがあまりに印象的で、折れないのか?とバカな心配をしてしまったくらいです。

 

そこで最初に滑ったのが無良君だったのです。チェックフラッグをあしらったカーレーサーチックな衣装で若さ溢れる滑りを披露してくれました。

 

 

将来有望な選手として当時すでに注目されていましたし私も名前は知ってました。

とてもスピード感のある元気のよい滑りで、また楽しみな子がでてきたなあとワクワクしたものです。

 

今は男らしいワイルドなイメージの無良君ですが、当時はほんとに色白でねえ、そんじょそこらに歩いていないような可愛い子でしたよ。さすがフィギュアスケートやってるくらいの子は見た目からして全然違うんだなあ~というのが一番の感想でした。

 

その後徐々に頭角を現した無良君。特に2007年全日本ジュニアのSP「アートオンアイス」は傑出した出来で、とてもジュニアとは思えないほど完成形に近いスケータ-になっていました。動画サイトにはまだ残ってますが、それをご覧になればいかに彼が特別な才能に恵まれていたかがお分かりになると思います。高い3Aは当時から無良君のトレードマークのようなもので今でも彼の3Aこそが真のお手本だと思います。

 

 

 

シニアデビューした年の「古事記」と「奇跡の始まり」はどちらも阿部奈々美先生の振り付けなんですけど彼の個性に良く似合っていて一層素晴らしく、それですっかり無良君の魅力に目覚めた私は以来チャンピオンシップに出場される日を心待ちにするようになりました。

 

しかし2009-2010年シーズンにはGPシリーズの全試合を欠場しなくてはいけないほどの怪我をしてしまいました。大ちゃんがようやく復帰できた年でしたが今度は無良君かととても残念でした。あの怪我さえなければもっともっと上に行けたはずだったのにと、今更ながら惜しまれます。

 

その後も度重なる怪我や不調に悩みつつも彼はスケートを決してあきらめず、とうとうここまで続けてくれましたね。

 

フィギュアスケート日本男子「Cutting Edge2012+Plus」には髙橋大輔vs町田樹vs無良崇人という夢のような豪華座談会が掲載されてるんですけど、そこで無良君はこんなことを語っています。

 

「僕が大ちゃんの年まで選手をやるなんてこと絶対に無理だろうな。だって僕、今でもいっぱいいっぱいなのに」

 

当時無良君はまだ21歳でしたがスケートを続けるにあたってはすでに色々と悩みがあったのですね。

 

それに対して大ちゃんは

 

「大丈夫、大丈夫僕も21歳のときはいっぱいいっぱいだったから(笑)」

 

と慰めています。町田くんも僕らが大ちゃんの歳になるなんてあっという間だと思うよと同意してました。

 

「だから僕や崇人みたいにやさぐれていた時期が長い選手は結構しぶといと思う。終わりが見えるとやり残したことをたくさん感じてしぶとく最後まで続けようとするんだよ。」

 

無良君は大ちゃんの言葉に共感し、

 

「そんなところも含めてやっぱりこれからも(大ちゃんを)目標にしていきたいですね」

 

「僕なんかよりももっと上を見ないと!」と大ちゃん。

 

「いやいやいや」と無良君。

 

 

面倒見がよく、後輩の聞き役に徹する大ちゃんとそんな先輩に安心しきって伸びのびしている無良君と町田君。外からはわからない選手同士の心の絆がこの対話にも現れていました。

 

今年の2月11日で無良君は27歳になりました。大ちゃんがソチ五輪に出場したのと同じ年。

彼はこの対談で話したことを覚えていたのでしょうか。いやきっと心に刻んで現役を続けるにあたっての一つの目安にしてきたのは間違いないと思います。

 

 

そう思うとあれから長い年月、無良君には本当に辛いことが多かったと思います。だけどよくぞくじけずにこれまで続けてきてくださった。その努力を心から称賛し、また尊敬しております。

 

もちろん報われた試合、素晴らしい演技もたくさんあります。

2014年のスケートカナダの優勝は嬉しかったなあ。あれは何度もリピートしました。

それからやっぱ2015年のNHK杯のSP「黒い瞳」は凄かったなあ。試合で無良君にスタオベ出来て本当に良かった。

 

あの時のビックハットの会場を揺るがすような拍手喝采忘れません。また最後になった全日本では自分に負けられないという男の意地と共にご両親へ感謝の気持ちが演技に溢れていて何度見ても胸が熱くなります。

 

 

これからはプロスケーターとして無良崇人さんのますますのご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。もちろんサンクスツアーに申し込んでおりますよ。運よくチケットがあたり無良君の新たな出発の時を祝福させていただけたら、そのときは精一杯声を掛けさせていただきますからね。どうかよろしくお願いします。

 

 

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